ランキングの感想

ランキングの作品について私なりの感じた事を。
1位は、ニューウェーブ漫画の台頭をひしひし感じさせてくれる作品。田中相、丸井諒子、真造圭伍などは分かり易い表現力で物語を楽しませてくれる作家さんであり、大衆化に進化を遂げていると思うが、西村ツチカ、市川春子のように表現がかなりハイセンスな作家達も居る。このような作品は、人によりかなり好みが割れる。そして、その余りあるセンスの為に作品の独自性のお陰で置いてきぼりをくらう人も居るが…宮崎夏次系は表現センスの独自性もさることながらその読み終えた時の読後感が素晴らしいのだ。何でそうなるのかはめちゃくちゃな世界観、不条理と呼んでもおかしくない中に、芯が通った物語性の両立が存在しているからだと感じた。ぶっ飛んだハイセンスと物語性が混在する事で他の漫画では得られる事ないこの作品の力を受ける。良い後味を残しつつ、また、この読後感を得たい為にまた読み返してしまう。いや、かなり中毒性のある漫画ですよ。でも、かなりガロ系の作品なので受け付けられない人は無理だろうな……
2位は、一言で言えば、演出の妙です。ゲームのガジェットの使い方、物語を魅せる為の話の流れ、配置の組み立て方など演出が巧みで惚れ惚れするぐらいに本当に上手い。
3位は、ネットの雰囲気、時事ネタを知っていたら何十倍にも面白さを増し、その臨場感と言ったらどんな作品より現実的であり、リアルですよ。