2016年5月まとめ修正版

2016年5月の読書メーター
読んだ本の数:50冊
読んだページ数:5603ページ
ナイス数:62ナイス

故人サイト故人サイト感想
『故人サイト』とある様に発信者亡き後、ネット上に途切れ遺されたサイトを紹介した本書であるが、そこまでに至る経緯の事故死、病死、災害死、自殺などと様々でブログ、SNSに残された過程や痕跡を分類形態で分別して掲載されているのだが、そこまで至る経緯によってそのサイトの抱える性質が大きく変貌する。事故死、災害死はその不本意な運命に対して嘆き、死者を偲ぶモニュメントとして働くのに対し、「自ら死に向かったサイト」で取り上げらるサイトの負のエネルギーは読んでいるこちらも思わず引き摺り込まれる力を持っていて読む際にはある
読了日:5月3日 著者:古田雄介
メイドインアビス(4) (バンブーコミックス)メイドインアビス(4) (バンブーコミックス)感想
あぁ^〜ナナチ可愛すぎるんじゃぁ^〜ほんとナナチがかわいすぎてそれ以上に読んでいて辛くなってくる。 あいも変わらず愛らしい絵柄と主人公たちを待ち受ける手厳しいエグい洗礼が息つく暇なく襲ってくるアビスの試練は読んでいて辛いものだが、それ以上に冒険心を擽り探求することへの飽くなき人の好奇心がより輝きを増して描かれながらその平行線上にある人の混沌とした業や欲望も描き綴る姿勢は、細部まで造り込められたアビスの世界観と合わさって巻数を経てもなお圧倒し続ける。
読了日:5月3日 著者:つくしあきひと
少女の異常な愛情 (別冊エースファイブコミックス)少女の異常な愛情 (別冊エースファイブコミックス)感想
あとがきに書かれている「貧乳ショートカット娘バンザイ!!」が全てを表す。「ひたはしる、憂鬱」の野心的な挑戦のコマ割りが面白くそれでいて物語と溶け合っていて1番好きな話。
読了日:5月5日 著者:海野螢
組曲・子供の情景 (ワールドコミックススペシャル)組曲・子供の情景 (ワールドコミックススペシャル)感想
音楽と童話をモチーフにした連作短編集。 判別出来る範疇で この素晴らしき世界前後編 狼なんか怖くない=狼、赤ずきん 小麦色のマーメイド=人魚姫 誰も寝てはならぬ=眠り姫 ムーンライト・セレナーデ=かぐや姫 赤い靴=赤い靴 まっくら森の歌=ヘンデルとグレーテル まぼろしの街=マッチ売りの少女 翼をください幸福の王子 なんだが、翼をくださいが当たっているのか当たってないのかでもやもやする。 本作の内容に触れるなら子供チンコの熱の入った丁寧な描写が凄かったです(小並感)
読了日:5月5日 著者:海野螢
そんっなに妊娠させたいの? (セラフィンコミックス)そんっなに妊娠させたいの? (セラフィンコミックス)感想
本作に収録された作品の多くが初期の頃に描かれたものが多い為に画の古さや時代を感じるが、作風は一本気の筋の通った今も通じる根底に流れるゴージャス宝田先生のスタイルが垣間見える瞬間がある。それよりもエッセイ漫画風のガハハも11に出て来るアシスタント・ごんぞーにキュンとした、男だけどね。女性だと東雲龍先生も忘れてはならない可愛さであった。
読了日:5月5日 著者:ゴージャス宝田
空想少女綺譚 (ミッシィコミックス)空想少女綺譚 (ミッシィコミックス)感想
SF要素をガジェットとして使うのは良いが展開が性急過ぎて興醒めを覚える話が多い。「ヒトヅママルインチュウトウブ」は左右のコマの同時進行という実験的な試みなのだが、これは著者も触れているので何とも言えんがその通りの読み辛さ。
読了日:5月5日 著者:海野螢
かふかふ世紀末 (1) ~かふん昔ばなし~ (MFC)かふかふ世紀末 (1) ~かふん昔ばなし~ (MFC)感想
装いも新たな1巻からの再スタートですが、前作の「昔ばなし」の続編となる作品であり、前巻のp74でのエピソードに添えられているザリガニを16匹殺してケツピン棒されたという回想がこの作品にはエピソードとして収録されていたり、他にも大改装から土砂崩れにあった話もありつつ、ラブひな前の格ゲーで女キャラを使い、エロい奴と認定され掛かるエピソードがあったりと話が前後して語られているので嵌った方には前作の「昔ばなし」も購入することを強くオススメするぞ‼︎
読了日:5月6日 著者:かふん
坂本ですが? 4 (ビームコミックス)坂本ですが? 4 (ビームコミックス)感想
流石、坂本君、退き際もエレガント。敢えてこの先の余白部分を想起すると今後、宇宙規模で坂本君のスタイリッシュが響き渡ることになるであろうと思うと笑える。お疲れ様でした。
読了日:5月6日 著者:佐野菜見
ガールズ&パンツァー もっとらぶらぶ作戦です! 1 (コミックアライブ)ガールズ&パンツァー もっとらぶらぶ作戦です! 1 (コミックアライブ)感想
好いスピンオフ作品。 田尻さんが思いの外ウキウキで動き回っているのが笑える。ダー様はほんと良いいじられキャラであり、愛されキャラ。 アヒルさんチームが「時が来た」と言ったコマがあったが、続けて「それだけだ……」と呟いていたら蝶野も笑いを堪えるのに必死でしたね、これは。 あと、ニーナはカチューシャのことをちびっこ隊長って呼んでいるって事がバレてたら…おや、誰か来たようだ
読了日:5月6日 著者:弐尉マルコ
それでも町は廻っている  15巻 (ヤングキングコミックス)それでも町は廻っている 15巻 (ヤングキングコミックス)感想
何気ない日々、何ともない日常をどの様に肉付けしていくかでその作品の真価は問われるが、これは作者の才覚に大きく付与してくるのだが、それ町は時系列シャッフルという舞台装置がここにきて殊更に先鋭化した演出としての役割を果たしている。ここ数巻で感じさせる物語の収束と共にそれに紐付けされていた思い返されるされる数々の思い出の日々と積み重ねられた日常が、読者に寂寥感を投げ掛け、掛け替えのない日々へと誘う全体的な構成が憎たらしいほど巧いのである。紺先輩と歩鳥の語られる繋がりはこれ迄の歩みを思い返すとしみじみと心に沁みる
読了日:5月8日 著者:石黒正数
踊る!クレムリン御殿踊る!クレムリン御殿感想
こんな共産圏ジョーク知ってるかしら? 赤の広場で、泥酔者がウオッカの空瓶を振り回しながらスターリンに対してスターリンの馬鹿野郎、大間抜けと侮辱発言を喚き散らしていたそうよ。そして、直ぐに駆け付けた当局者に連行された彼の罪状は国家元首侮辱罪と、国家機密漏洩罪だったそうよ。この漫画は国家元首侮辱罪、国家重要機密漏洩罪を平気で犯しまくったものあり、この後粛清されたんだよね、この漫画家と噂れても何ら不思議でもないソ連の秘密を暴露したハラショーな作品である。
読了日:5月10日 著者:駕籠真太郎
富士山さんは思春期 : 2 (アクションコミックス)富士山さんは思春期 : 2 (アクションコミックス)感想
「アダルト」に尽きる。普段の富士山さんも可愛いいけどデフォルメ化した富士山さんも可愛いい。
読了日:5月12日 著者:オジロマコト
輝け!大東亜共栄圏輝け!大東亜共栄圏感想
ちょくちょく読んではいたですけど、ほんとうんこなんですわ。それがキツくて読んでは断念していたけど漸くですよ、読了。私の中でアングレーム国際漫画祭に出展してみて欲しい漫画ですかね。
読了日:5月13日 著者:駕籠真太郎
子供だってエッチなの (MUJIN COMICS)子供だってエッチなの (MUJIN COMICS)感想
あぁ^〜ちんちんがシコシコするんじゃ^〜
読了日:5月16日 著者:国崎蛍
フラクションフラクション感想
叙述トリックを漫画で表すとどうなるかを考察し、体現した作品。叙述トリックは読者の先入観、思い込み、偏見を逆手に取ったトリックであると触れられているが、小説の場合は見えない部分、隠された部分が多い為にこれは大きく作用し、驚嘆へと導き易い。 然し、漫画となるとそうはいかないが、それを成し遂げるのである。漫画という表現表式の隙間を縫うように常人の及ばない奇想な発想を持ってして。 だが、そのトリックは余りにも馬鹿馬鹿しいにも程があり、人の評価を二分に分けるだろう。正に一分もない素晴らしきバカミス
読了日:5月16日 著者:駕籠真太郎
富士山さんは思春期 : 3 (アクションコミックス)富士山さんは思春期 : 3 (アクションコミックス)感想
背中に向けられた視線や背中のラインが意識的に描かれている印象を受ける3巻。太眉の女の子が恥じらいながら「うがー」「うが」と発している可愛さは万物に響き渡る。
読了日:5月16日 著者:オジロマコト
アナモルフォシスの冥獣アナモルフォシスの冥獣感想
大掛かりな舞台装置に呆れ果て投げ出すか、驚嘆をもってして賞賛とするかは人それぞれ。風変わりで見た事のない漫画を望み、臨む人にはうってつけなエログロ抑えたミステリ仕立て。
読了日:5月17日 著者:駕籠真太郎
ハーレムエンドハーレムエンド感想
出てくる声優やアニメ分らないでも無いが、もう少し詳しければよりなお良しだったのだろうか。
読了日:5月17日 著者:駕籠真太郎
さよーならみなさん (ビッグコミックス)さよーならみなさん (ビッグコミックス)感想
女子高生がチャリに乗る話。独特な作風、ダイナミックな構図などに惹かれるものがあるが、やはり宮崎夏次系は好きだが、西村ツチカは嫌いになれないが好きにもなれない。面白くないというわけではなく、自身にハマらない。
読了日:5月19日 著者:西村ツチカ
愛羅武勇より愛してる (IDコミックス 百合姫コミックス)愛羅武勇より愛してる (IDコミックス 百合姫コミックス)感想
優等生×ヤンキーの百合。優等生・理沙のアタックにたじたじのあたふたしつつ、主導権を奪い返そうと奮闘するも奮闘虚しく主導権握られぱなしにデレデレに照れる不良・かずみの可愛さは約束されたギャップ萌えである。 そして、同性が故の壁に戸惑い、躊躇するかずみの迷いや苦しみを鑑みずに破るのではなく、無理強いすることなく優しくそっと寄り添うように初々しくも結び合っていく様子は読んでいて微笑ましくも温かい。 でも、話的はコンパクトに纏まっているためにもう少しのエピソードがあっても良かったかな〜とは思う。
読了日:5月19日 著者:くみちょう
自分がツインテールのかわいい女の子だと思い込んで、今日の出来事を四コマにする。自分がツインテールのかわいい女の子だと思い込んで、今日の出来事を四コマにする。感想
恐ろしい漫画です。取るに足りないおっさんの日常、生態をかわいいツインテール女の子の姿にする事で飽きさせる事なく読み込ませる漫画に仕上げてることではなく、最後の4コマ目に「おわり」という文字のメッセージを入れる事でサブリミナルに読者に危機感を煽り、絶望感を抱かせ、復活への願望や渇望を与え、それがてーきゅう7期という途方もない記録へと繋げている事が恐ろしいのです、いや、たぶん違う。おっさんだと目も当てられない尻の毛を剃る姿がツインテールの女の子だと大丈夫なのは、もう魔法だと思うの。本当にありがとうございました
読了日:5月19日 著者:ルーツ
フルチャージ!! 家電ちゃん 2 (ジャンプコミックス)フルチャージ!! 家電ちゃん 2 (ジャンプコミックス)感想
お話の方向性が四方八方と進んでいるが、主人公につかえるあくまでも家電としてのアイのコンセプトは変わらず。ライバルとしてロボットであるケイ登場でそのオンボロスペックっぷりを遺憾なく発揮しているが、それにへこたれる事なく、その健気な姿に胸を打たれ…ないが、肩肘張らず気軽に読めて笑える漫画となっておる。
読了日:5月19日 著者:こんちき
まめきちまめこニートの日常 (MFC)まめきちまめこニートの日常 (MFC)感想
人前で思ったことをすぐ口に出してしまう癖が分かりすぎるぐらいわかる。
読了日:5月20日 著者:まめきちまめこ
ガールズ&パンツァー 4コマアンソロジーコミック (MFコミックス アライブシリーズ)ガールズ&パンツァー 4コマアンソロジーコミック (MFコミックス アライブシリーズ)感想
どの4コマも池上遼一の一枚絵に勝てないというインパクトにはベテランの凄みを見た。完全なる出落ち漫画であった。
読了日:5月20日 著者:
臆病の穴 2 (少年チャンピオン・コミックス・タップ!)臆病の穴 2 (少年チャンピオン・コミックス・タップ!)感想
こういった作風なのでケチをつけるわけではないが、どの話も重苦しくも痛々しくヘビーであるが故に読んでいる内に息苦しく覚えるが、こうも淡々と繰り返し繰り返しだと冗長を覚える。息抜きを排して生まれる空気ではあるが、娯楽として漫画としての間やユーモアが欲しかったというより読んでみたかったという思いが残る。
読了日:5月21日 著者:史群アル仙
働かないふたり 6 (BUNCH COMICS)働かないふたり 6 (BUNCH COMICS)感想
養いたいこのダメさから養いたいこの良い娘さにシフトチェンジしてきた春子であるが、長期連載体制で新キャラ投入で春子の友達枠からユキちゃんや遠藤の彼女・稲森さんが登場だが、これまた個性豊かなキャラ達が揃い踏みで嬉しいが兄妹のエピソードが目減りするのが少だけ悲しい。巻数が進むことにより石井家のお父さんの親バカっぷりが進み、丸山のいじられキャラの成長が著しい。
読了日:5月22日 著者:吉田覚
働かないふたり 7 (BUNCH COMICS)働かないふたり 7 (BUNCH COMICS)感想
何で守の礼の仕方は任侠映画に出て来る仕方なんだ、謎である。更に新キャラ投入で春子の男友達の友晴君が登場だが、まさかの恋愛にハッテンするとはたまげる。#341〜#343の怒涛のオナラ推し、牛乳ブシューッと今巻は守で大笑いさせて貰ったけど戸川さんと接触しそうでしないけど…今後どうなるのだろう?
読了日:5月22日 著者:吉田覚
ばらかもん(13) (ガンガンコミックスONLINE)ばらかもん(13) (ガンガンコミックスONLINE)感想
先生の中で島の存在はもう一部となり、重要な存在として位置しているのが出た巻であった。田舎のスローライフのほのぼのした日常を切り取りながらも先生の答えの模索でもあり、この決断で、この決心であると思うのだが、文字を書くにしてもこの判断は少し詰めの甘さを感じさせるが、今後の行く末は作者のみぞ知るかな。お嬢が良いキャラだったので早々に登場して絡んで欲しい。あとは、できた大根でこのもん作るんだの台詞は振り返っても死亡フラグ立っているな。
読了日:5月22日 著者:ヨシノサツキ
女子かう生(4) (アクションコミックス)女子かう生(4) (アクションコミックス)感想
ちょいとサイレントである事が厳しくなってきたか。夏という事で露出が多い塩梅でとても良かったです。
読了日:5月22日 著者:若井ケン
トリドリ恋歌トリドリ恋歌感想
さらっとしているけどそれぞれの測りあぐねる距離感なり思い悩みが詰まっていて好い。それと巻末の広告の寝起きが悪い女の子のジト目がカワイイ!という煽りの「ねむりめ姫」が気になるが、たぶん刊行ペースが察せられるので読んでみたいが今読んだらやきもきしそうだ。
読了日:5月22日 著者:宇仁田ゆみ
昏倒少女 (マーガレットコミックス)昏倒少女 (マーガレットコミックス)感想
出会い、恋に落ちる瞬間を変則的なようですとんっと訪れさせるのが妙に長けていると感じさせる人が人に惹かれる瞬間の煌めきや好きになるときめきの祝福が何の変哲もなく鮮烈に描けている筆の軽やかさが揺蕩う心地の好い読後と共に素敵だと至らしめる作者の力量に感服する。まる
読了日:5月22日 著者:安藤ゆき
さよなら、またあしたさよなら、またあした感想
ハルキストのこじらせ童貞は面倒くさいと証明された。
読了日:5月23日 著者:松本藍
登校途中の出会い頭の偶然キスはありうるか?実験登校途中の出会い頭の偶然キスはありうるか?実験感想
エログロ路線〜ミステリ仕立てを経てブラックユーモアな風刺漫画に至るまで積み重ねられて詰まった濃度がある。ブッとんだ世界観の中で奇天烈な世相が繰り広げられる衝撃というか愉快さが追い読み進めて薄まってきた感は否めないが刺激に慣れるとそういう面白さは難しいのかも知れないな。
読了日:5月23日 著者:駕籠真太郎
異物混入―駕籠真太郎高濃短編集異物混入―駕籠真太郎高濃短編集感想
時事ネタを絡めたらこうなるのか、なるほど。人体のデッサンがきちっとしているので発想、タブーに拍車が掛かり良いですね。
読了日:5月23日 著者:駕籠真太郎
恋愛ラボ 11 (まんがタイムコミックス)恋愛ラボ 11 (まんがタイムコミックス)感想
これ、完全に殺しにきてるね、作者。甘々を見せつつ、気なる存在ゆえの誤解だったり、好きゆえの仲違いや語弊によるギスギスが次の関係のステップ段階だと考えるとこれ以上の激甘な恋愛模様や青春謳歌が待ち受けていると考えるとこれ、完全に悶え殺しの溜めが決まっているね、これ、もう逃れられないぐらいに。くそぅ楽しみ過ぎるぜ。早く文化祭こい‼︎次巻こい‼︎これ以上にないぐらいの死ねる覚悟はもう出来てるぜ。
読了日:5月24日 著者:宮原るり
水色の部屋<上>水色の部屋<上>感想
悪意、敵意、好意に纏わりつきへばり付いてくる気持ち悪さが頁を捲る毎に滲み出て、胸が早鐘を鳴らし、そして、心臓を鷲掴みにキリッキリッと締め上げる痛み、込み上げる心許なさ、吸う空気の薄い息苦しさが、あぁなんて気持ちの悪いものなんでしょうね。あぁとても気持ちわるい気持ちわるい
読了日:5月24日 著者:ゴトウユキコ
水色の部屋<下>水色の部屋<下>感想
やり場の無い抑圧から目的を持った内なる矛先に変貌を遂げる殺意が見事に描き得ていた。憎しみなき怒り、欲動、罪悪、虚無…それでも日常はまわる。もし河野と出会う事なく、壊れることなく、続いていていたのなら、正文や京子、サエにはどのような未来があったのだろうと思い巡らせずにはいらない。壊された先にある生まれた形。静寂が揺蕩う終わりには素晴らしいものがあった。好い。
読了日:5月25日 著者:ゴトウユキコ
人造人間の怪 呪みちる初期傑作選I人造人間の怪 呪みちる初期傑作選I感想
描いていることはアレだけど構成とかオチへの誘導がめちゃくちゃ真面目で思わず唸るような逸話を聞かされたような読後を受ける。ぶっ飛んでいるけど突飛ではなく、禍々しい恐ろしさというよりひたひたと忍び寄ってくる歪みや狂いが丁寧に綴られている。初期作品の割には絵柄に拙さも見られないのも完成された方向性がある。「時計屋敷の少女」のオチの爆走するトチ狂った絵が好き。サイドカーに乗っている人形がノリノリで良いね。関係無いけどAmazonで初版、2刷で別けて販売されたりとか再収録の情報とか見る限り、蒐集するの骨折れそうな。
読了日:5月25日 著者:呪みちる
アイアムアヒーロー 公式アンソロジーコミック: 8 TALES OF THE ZQN (ビッグ コミックス) (ビッグコミックス)アイアムアヒーロー 公式アンソロジーコミック: 8 TALES OF THE ZQN (ビッグ コミックス) (ビッグコミックス)感想
水沢悦子これ、アンソロにかっこつけてSEX描きたいだけだろ。笑うわ。トップバッターでこれだったのでどういったものなのか分かったけど、純粋なアンソロジーというよりはアイアムアヒーローを下地にしたアンソロと理解した方が正解。原作を求め過ぎるとイラッとする作品であるが、作家陣のネームバリューが凄いので気になる漫画家が居れば読んでみるのも手かも。
読了日:5月25日 著者:水沢悦子,横槍メンゴ,石黒正数,オジロマコト,伊藤潤二,鳥飼茜,乃木坂太郎,吉本浩二
プリンセスメゾン 1 (ビッグコミックス)プリンセスメゾン 1 (ビッグコミックス)感想
住まうことへの放浪記なる切り口が斬新とも言えるが、独身女性の家に対する憧れを思い描き現実として抱える諸事情、問題をチクッと刺しつつも沼ちゃんの慎ましくも邁進する力強さが沁みわたる。 汗水垂らしながら働いて未だ手に入らない沼ちゃんがいる一方、ぽんっと一括で家を購入する女性も居る。家庭を持った女性も居る一方、持たない女性も居る。 そこに比較されてしまう格差や孤独が都会の立ち並びマンションやそこに住まう人の情景と相まって無情に流れるが、そこから垣間見えてくる生きていく直向きさもある。起きて半畳寝て一畳。
読了日:5月25日 著者:池辺葵
感じるおっぱい発育中感じるおっぱい発育中感想
乳臭くてイモ臭い。そんな芋乳粥みてぇな女の子がぼくは好なんだな。おかわりなんだなぁ。
読了日:5月25日 著者:ほかまみつり
富士山さんは思春期 : 4 (アクションコミックス)富士山さんは思春期 : 4 (アクションコミックス)感想
富士山さんの一つ一つの挙動が可愛く、2人の挙動が初々しくも甘酸っぱくて読んでいてにやにやが止まらない。この巻から甘酸っぱい恋愛、青春模様の描き方を作者が掴んだのかと見違えるほどサービスカットへの力点よりも仲睦まじい2人を描くことへの巧さが働いていた。 あと、久しぶりの再読なので思い出しつつなのだが、キスシーンは電子版ではかなりぶっ切りで富士山さんの後頭部しか写ってなくてそこからスワイプしたら目にグサッー刺さっていて可笑しかった。
読了日:5月26日 著者:オジロマコト
ガールズ&パンツァー もっとらぶらぶ作戦です!  2 (MFコミックス アライブシリーズ)ガールズ&パンツァー もっとらぶらぶ作戦です! 2 (MFコミックス アライブシリーズ)感想
表紙から大活躍を果たすダージリンだった。ガルパンの登場人物たちのキャラ性を捉えつつ壊さない範囲で新たな可能性を進めているのが不快なくも面白く読み込める。その中でエリカ×みほの話ではエリカがみほの好みについて詳しくて可笑しくも憎いのも好意の裏返しがよく効いている。次回予告では男版ガルパンでしたが、やはり変わり果てたダー様と大して変わらないノンナの対比に笑う。
読了日:5月27日 著者:弐尉マルコ,ガールズ&パンツァー製作委員会
ガールズ&パンツァー もっとらぶらぶ作戦です!  3 (MFコミックス アライブシリーズ)ガールズ&パンツァー もっとらぶらぶ作戦です! 3 (MFコミックス アライブシリーズ)感想
表紙はプラウダ高の面々ですが、前巻の静かさを吹き飛ばす如く劇場が公開されたことによりアンチョビ率いるアンツィオが大暴れ。要点をまとめるとアンチョビはチョロくて、ノンナは母親で、ニーナは粛清だった。ノンナのつけてる日記がカチューシャの成長日記で同志の目線ではなく母だった。ニーナは「ニーナ ガルパン」で検索すると粛清がサジェストされぐらい粛清されているみたいだがその度生還しているみたいなのでトロツキーになる日も近い。アンチョビはドゥーチェ ドゥーチェドゥーチェ ドゥーチェドゥーチェ ドゥーチェドゥーチェ ドゥ
読了日:5月27日 著者:弐尉マルコ,ガールズ&パンツァー製作委員会
おしえて! ギャル子ちゃん (3)おしえて! ギャル子ちゃん (3)感想
表紙が胸→お尻→足ときているので次がどうなるかが少し楽しみ。 今巻はいつも通りのベースラインとした話と文化祭での話。文化祭では最終回を感じさせる青春謳歌と友情讃歌でジョシ〜という擬音にいい表される。 それとだが、肉子のお肉サンバで腹肉と胸に目が行きがちだが、脇と日焼けの焼け方がいい。フットサルで焼いたかと思わせる健康的な首元と腕の境界線くっきりと分かれた焼け具合がとてもよい。それより僕と踊りませんか。 BGM:Samba de Janeiro
読了日:5月27日 著者:鈴木健也
talk of little lovetalk of little love感想
恋愛マスター秋★枝ガルパンで百合を描いているという事で手に取りました。尊い尊いものがありました。でも、同人誌なので多くは語れず描けずなので其処まで真に迫るものでは無かった。
読了日:5月27日 著者:ロケット燃料★21
恋の格言恋の格言感想
西住殿と秋山殿のデートを覗く体のどう見てもダージリンとペコのデートですね、わかります。本当にありがとうございました。
読了日:5月27日 著者:
或阿呆の一生或阿呆の一生感想
書いていることが断片的、そして、人に見せしめる為のものではないので断絶した芥川の自伝に近い。陰々滅々と陰鬱とした心持ちを取り留めもなく吐露し、生きることや社会に冷淡として一笑とする一貫とした態度は不安に苛まれ追い詰められ、磨り潰された心の叫びとも押し潰された呻き声とも言える。 「ええ。──いえ、死にたがつてゐるよりも生きることに飽きてゐるのです。」
読了日:5月28日 著者:芥川竜之介
富士山さんは思春期 : 5 (アクションコミックス)富士山さんは思春期 : 5 (アクションコミックス)感想
冬のひと時、彼女がリズミカルに刻む包丁の音を聞きながら料理を待つコタツで微睡む瞬間を何というか、幸せ。富士山さんのウェデイングドレス姿を見れたので満足。
読了日:5月28日 著者:オジロマコト
富士山さんは思春期 : 6 (アクションコミックス)富士山さんは思春期 : 6 (アクションコミックス)感想
ほら、僕の青春時代ってドブでドブ浚っているだけに終始したまま終わっていたんですよ…そう、終わっていったんですよね…だから二人が歯痒くも眩い。初々しいもどかしさというよりは体験出来なかった、共有出来ない歯痒さが憎いほど微笑ましいんですね。となるとこれはいい作品という事です。 今、何とか心の均整を保つ為に二の腕を揉んでいるんですけど、揉めども揉めども我が心は安穏にならず・・・ぐす・・・女の胸と二の腕が同じ柔らかさで自分自身の二の腕を揉むしかないなら・・・私死ぬしかないじゃない!
読了日:5月29日 著者:オジロマコト

読書メーター