2014年11月まとめ

2014年11月の読書メーター
読んだ本の数:27冊
読んだページ数:3813ページ
ナイス数:216ナイス

ドリフターズ  第4巻 (ヤングキング・コミックス)ドリフターズ 第4巻 (ヤングキング・コミックス)感想
参りました。著者は遅筆もいいところで今巻は1年半も掛かったが、それだけ待ち焦がされたら期待もそれだけ膨れ上がるし、文句の一つも言いたくなるものだが、新刊を出す度に期待以上のものを携えてくるものだからどうしょうもないね。文句の一つも付けられない。感想は要らないだろ。クソ面白いという他に何がある。そう言うしかない。言葉はいらない。説明もいらない。読め、読め、ただただ読んで、人物に、キャラに、科白に、世界に、赴くままに、感じるままに、呑み込まれ、酔い痴れ、魅入らされ、圧倒的な熱量の前に捩じ伏せらればいいんですよ
読了日:11月1日 著者:平野耕太
私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い! (7) (ガンガンコミックスONLINE)私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い! (7) (ガンガンコミックスONLINE)感想
もこっちの変わらないクズっぷりに好感が持てますね。環境は変わろうともクズはおいそれとは変われないんですよ。どんだけ他者を虚仮にし、嘲弄して自身の体裁を保とうとも、上手く立ち回れない現実とその余りの自分自身の不甲斐なさに涙を流すんですね。じゃあ、改心すれば良いじゃないと成りますけど、悲しいかなクズは自分を省みないですね。変わろうとするも堂々巡りで、仕舞いにはそんな自分を赦し、こんな自分も悪くないと言い張るんですよ。どうしょうもないですね。
読了日:11月2日 著者:谷川ニコ
ちおちゃんの通学路 1 (MFコミックス フラッパーシリーズ)ちおちゃんの通学路 1 (MFコミックス フラッパーシリーズ)感想
名前変えなかったのか。面白いんだけど、この人はギャグを前面に押し出したギャグ漫画よりはエロ漫画の中でこういったギャグティストのノリやテンポで描いてる作品の方が正直、面白いと思ってしまった。エロが無い分、作者の個性が薄まっている気がせんでもない。エロ漫画から入らずにこの作品から入った読者はまた違った見方かも知れないが…。そこんとこどないなんでしょ。馬鹿っぽい抜けた女の子、泣き顔、微細に描かれた眼球は相変わらず。あと、エロ漫画が電子化しているのを読メで発掘して即ポチってやったぜ。
読了日:11月3日 著者:川崎直孝
犬神さんと猫山さん (1)巻 (百合姫コミックス)犬神さんと猫山さん (1)巻 (百合姫コミックス)感想
本屋のPOPで知る。百合という名の潤いが日常に足りてないと最近気づいたので前から気になっていた本書を手に取る。猫山と犬神のCPより杜松と牛若のCPの方が好みなんだが…終 わ っ た
読了日:11月3日 著者:くずしろ
ついてきます! (ワコーコミックス)ついてきます! (ワコーコミックス)感想
電子版でエロ漫画始めて読んでみたがこれは良いかもしれない。出版社には頑張ってもっと増やして欲しいですね。販路も拡大するし、収益もね、ね。どうですかね|ω・`)チラッ ギャク要素が幾分減っているが、その中で表題になっている「ついてきます!」はテンション高く勢いがあって、出てくる女の子のド天然っぷりに笑えて、かつエロくて好きです。「石と紙とはさみ」はスワッピングものだが主人公の純情な彼女が目覚めて淫乱になっていき、すれた相手の彼女がおしとやかにいじらしく変貌し、その男達に染め上がっていく過程が妙に艶かしかった
読了日:11月4日 著者:川崎直孝
テキサスレディオギャング (ヤングジャンプコミックス)テキサスレディオギャング (ヤングジャンプコミックス)感想
開いて数頁目でJUNKの字、そして伊集院の名、MDに、榎屋克優ときて、もしや同年代か?と思い、Wikiで調べたら87年生ときた。これは軽く死ねるなと心して掛かったが、無理だった。この人は燻る心を燃えつかせるのが上手く、煮えたぎらせるのが尋常じゃなく巧い。「人の目ばっかり気にして自分が傷つくのが怖くて…」そうだよ。そうなんだよ。ビクビクして下向いて否定されるのが怖くて怯えて息を殺して卑屈にやり過ごして…。そんな弱虫のクソ野郎の蛆虫に劣る奴が生きている価値なんてあんのかよ。生きているって胸を張って言えんのか。
読了日:11月4日 著者:榎屋克優
運命の女の子 (アフタヌーンKC)運命の女の子 (アフタヌーンKC)感想
ハッカドールで知る。毛色が全く異なる中篇3作による作品「運命の女の子」そんな中でハマったのは「君はスター」で表情が踊り、表情で語り、物語る。ゆかりのあの顔。気持ち悪さを通り越しておぞましさを感じさせるどや顔。いやいや厭らしくも優越感に浸り、勝ち誇った表情にはゾクゾクさせて頂きました。次点で「無敵」は演技性パーソナル障害を感じさせる。そこに居る様でそこには居らず、がらんどうで、伝わって居る様で伝わらない不明瞭さがじわじわと侵食し、呑み込まれされていく構図の怖さは見事。最後の話は綺麗過ぎてあまり嵌れず。
読了日:11月6日 著者:ヤマシタトモコ
うせもの宿 1 (フラワーコミックスアルファ)うせもの宿 1 (フラワーコミックスアルファ)感想
悔いを乞いて知る心。コンセプトは面白いがオチが少々弱い気がする。それでもなお、ぐいと引き込み先へ先へと誘う雰囲気は健在として豊か。
読了日:11月6日 著者:穂積
六識転想アタラクシア六識転想アタラクシア
読了日:11月6日 著者:駕籠真太郎
子供はわかってあげない(上) (モーニング KC)子供はわかってあげない(上) (モーニング KC)感想
ハッカ、朝日で知る。帯から窺い知れる詰め込み過ぎじゃないか?とも思える要素の数々が停滞を生まず、ちゃんと融け込んでいて邪魔にならずにすらすらと読み進められるストレスフリーな読みやすさが気持ち良い。物語の展開的には重くなりそうなのだが、著者の好きあらばギャグ入れるきらいがあり、その変なギャグとひょうけた人物たちがいい具合に空気を緩和させ、のらりくらりと掴ませないままに「お、なんだなんだ」と没入させられるへんてこでありながら油断ならない漫画でした。ボーイミーツガールの部分が上巻は薄いので、そこは下巻に期待かな
読了日:11月7日 著者:田島列島
子供はわかってあげない(下) (モーニング KC)子供はわかってあげない(下) (モーニング KC)感想
この漫画変なんです。とぼけたようで真っ当に青春ものしてるんです。くぅ〜〜こいつこいつ憎いねーこうきますか、あの場面この場面をこう活かしますか。そして、その運び方の滑らかさ、さりげなさにはたまげた。油断した所から飛び出す驚き、繋がった瞬間の快感はタマランチ会長。そして、下巻からボーイミーツガールの追い上げの凄まじいさ。瑞々しい甘酸っぱさに爽やかな後味。そしてそれに留まらず一貫したテーマ性の繋がりを持たせた拡がりは、押し付けがましさは一切無く、心に残し、沁み込んでいく。ゆるいようでゆるくない侮れない作品だった
読了日:11月8日 著者:田島列島
名探偵マーニー 10 (少年チャンピオン・コミックス)名探偵マーニー 10 (少年チャンピオン・コミックス)感想
猫耳マーニーおいしゅうございました。メカニックに隠された真実を明かしながらも表紙にもなっている三頭会談のような学園探偵話を入れてくれるので助かる。マーニーの過去意外にも重いな。巻末の男子の不満が飛び出るもう一つの三頭会談には笑った。
読了日:11月9日 著者:木々津克久
名探偵マーニー 11 (少年チャンピオン・コミックス)名探偵マーニー 11 (少年チャンピオン・コミックス)感想
この人のキャラに対する眼差しが好きだな。ある程度の距離感を保ちながらも我が子の様に愛しているのが伝わってくる。マーニー成長したなー強くなったなーと読者ながらにも感じるんだから著者は感慨一入だろうな。マーニーにそんな特殊な能力を与えなかったのも働いているのだろう。まぁ、そのお陰か色々と巻き込まれ体質だったが(笑)ゆかりちゃんはまぁ、あれだ、うーん言及は避けておこう。マーニーお疲れ様でした。今度は腰を据えた著者の作品を読みたかったが週刊連載が決まってるとかで驚きと共にやはり楽しみなのは隠せない。
読了日:11月9日 著者:木々津克久
一握の砂一握の砂感想
学校で習うのは些細な入り口に過ぎなかったという訳か。あの日習った短歌の情感を僕達はまだ知らないものばかりだったのですね。ありしき日にみた心情をそっと詠み、綴った短歌は故郷を想い、歩みだった友を想い、死に生に、切迫する生活に困窮した現状などを詠っているが、人は個人間の程度のあるとしても何かしらの欠如、欠乏、欠落を抱えた生物であり、欠けてるからこそ求める。そして、満たそうとすると同時に形を明晰にしようとする。啄木の短歌を媒介にセンチメンタルにして鮮明に曝け出し、世界の一部が色濃くまた私達の前に露わとなる。
読了日:11月10日 著者:石川啄木
五色の舟 (ビームコミックス)五色の舟 (ビームコミックス)感想
表現という枷に対して果敢に挑んだ作品だった。様々な境遇から集まった見世小屋で生業とする擬似家族の繋がりとくだんとの数奇な運命の巡り合わせをおどろおどろしいかと言うと違くて、こざっぱりしているかと言わればばまた違う切り取りが絶妙なラインのバランスの上に落とし込められているあたりに何とも言えない凄みを感じた。逞しく力強さも感じられるのだが、何処か儚くも寂しげで、そのままに幕おりて消えていく余韻が読み手によっていろいろな感情を往来させ、残すのではないのであろうかというこれまたなんとも言葉にし難い締め括りであった
読了日:11月12日 著者:近藤ようこ
のはなししのはなしし感想
あんなことやこんなことあったね。読めば思い出すあの日のことやあの時のこと。かれこれ十何年も伊集院光深夜の馬鹿力を聞いてきたリスナーとしてはエッセイで語られるエピソードに身に覚え(聴き覚え)があるのがちらほらと見受けられるが、それで想うことは日常の一部になっていて、私の一部になっているのだなぁとしみじみと実感した。共に過ごしてきたのだなーと。それだけにいずれは終わりを迎える時には身を引き裂かされる思いになるのは火を見るより明らかではあるが、正直出会えて良かった。助けられ、救われたし、続く限り大切に聴きたい。
読了日:11月14日 著者:伊集院光
8bit年代記 (GAME SIDE BOOKS)8bit年代記 (GAME SIDE BOOKS)感想
読メで知る。絶版から。進化遂げてきた最新鋭のゲームに触れられる今の時代は果たしてそれを幸せと呼べるのだろうか。どうしてだろうか。今と比べるとチンケで見劣りするはずであろうゲーム群がえらく輝いて見える。もう体験出来ないであろう体験をした姿に羨望の眼差しを向けてしまう。完成形に近づけば近づく程に夢を描く余地もなく、創造を駆り立てるものもなく、ただ受け取るだけのものになってしまったのではないか。自分の中で膨らませる楽しみが失われたのかも知れない。強烈な衝撃と刺激そして挫折をありのままに描いたリアリティある作品で
読了日:11月17日 著者:ゾルゲ市蔵
からかい上手の高木さん 2 (ゲッサン少年サンデーコミックススペシャル)からかい上手の高木さん 2 (ゲッサン少年サンデーコミックススペシャル)感想
よーしいいか、よく聞け腑抜けたクソムシども。特に灰色の青春時代を過ごした悲しき劣情を抱えた非リア非モテの糞どもよ。この漫画を読むにあたって覚悟して望めよ。軽くPTSDに成るからな。「でも、所詮は漫画の出来事でしょ」って言った奴からフラグをおっ立ってて穴という穴から血反吐を吹き出して悶え死んでいくからな。よく訓練された非リア共だけが残れよ。よし、これが現実だってやつを特と味わってきな。まったくもってひっどい現実だぜ!!フゥヮワハハハハーハァーー侘しさに 打ちひしがれるな 最上川(辞世の句)
読了日:11月19日 著者:山本崇一朗
カンタレッラの匣カンタレッラの匣
読了日:11月20日 著者:石井隆
少女終末旅行 1 (BUNCH COMICS)少女終末旅行 1 (BUNCH COMICS)感想
顔の造形がどこか見たことある感じではあったがハトポポコか。そうか、なるほど変な感じだ。しんしんと降りし切る雪の寒々とした風景、無機質化した廃墟群の荒涼とした景色をバックに楽観主義なユーリの差し示す灯火に信頼を寄せるチトのふたりぼっちの関係性が絶妙に相まって言い知れぬ雰囲気を醸し出している。当てもなく彷徨いこの世界の中で何を感じ、何を想い、どこへむかうのか。そして何が彼女達を待ち受けているのか。崩壊した先にある些細な疑問、気づき、出会いが文明社会の今を生きる私達に反面的に映し出す鏡として投げ掛け、胸を打つ。
読了日:11月21日 著者:つくみず
少女遊戯からふる (ワコーコミックス)少女遊戯からふる (ワコーコミックス)感想
昔やったエロゲー原画家で懐かしくなって購入。エロ漫画ではなくテキスト形式で求めていたのとは違ったけどこれはこれで。絵は思い描いていた絵と遜色変わらずのものだったのも幸いであった。
読了日:11月23日 著者:宇宙帝王
発情ラヴァーズ (TENMA COMICS)発情ラヴァーズ (TENMA COMICS)感想
万遍なく巧くこなす技巧さよ。方言、女性上位、姉弟、幼馴染、ビッチ、親子丼、熟女、ギャップ、要素要素を掬い取りみせ、気持ちの起伏から読み絡ませ、飽きなく読み込ます様は良いですねー素晴らしい。細かい演出もええ。特に「スーパー大魔王ミニ」「アンダー・カーネーション」「ナツデレ」「夜ゲな秘め事」が好き。うん、そうだね。これ、大体のやつが好きだね。そしてこの人の描くアンダーヘアが再確認するまでもなく好み。
読了日:11月23日 著者:まばん
LOVE IS FULL OF WONDERFUL COLOURLOVE IS FULL OF WONDERFUL COLOUR感想
発行者:ZERRY藤尾 まさか山田某が描いているとは露程も思わなかったので読んだが、私が余りにも山田穣を求めすぎてしまい些か楽しさが減ってしまった。バレンタインの話がなかなかアレでした。
読了日:11月23日 著者:胡乱堂
俺物語!! 7 (マーガレットコミックス)俺物語!! 7 (マーガレットコミックス)感想
ゆきかの10年の想いは一方的であり、それでいて自らの内で完結させようともしながらも諦め切れない煮え切らなさは、周りが一直線で向かう純粋な空間に満たされている為にえらく俗物に見えてしまう。良い子なのには変わりないが、読んでいて終始違うなと感じ、どう決着を着けるのかとは思ったが砂川らしい幕引きであった。猛男の物語はもう通じ合っているので、正直食傷気味であったから助かった。次巻からどうするのか?と予告読んだら大和の父が参戦とのことでう〜〜ん…なるほどね。あと、俺物語!の略称は俺!なんだ(笑)
読了日:11月23日 著者:アルコ
ふらいんぐうぃっち(1) (講談社コミックス)ふらいんぐうぃっち(1) (講談社コミックス)感想
よつばと!with見習い魔女。小物とか日常の背景がよつばと!を連想させながらも魔術や魔法世界は小さじ程度でこれだった魔女の部分要らないんじゃ…とは思うがそうなったらそうなったでよつばと!もどきになってしまうのが難しいな。今のところは魔女の部分は邪魔ではないがかと言って必要かと言われればそんな感じはしないので巻数を重ねて引き立てる強みになるかかが気になる。キャラは良い。
読了日:11月24日 著者:石塚千尋
超熱帯夜orgy (メガストアコミックス)超熱帯夜orgy (メガストアコミックス)感想
読んでよっしゃプリン買って帰ろうとコンビニに立ち寄ってナチュラルにストロー下さいって言ったらこいつマジかって顔されて聞き返されたのが今日のハイライト。泣いてねーよ。泣いているとしてもそれは読後の余韻の所為だよ。ソープ子は末長くお幸せに。そして、スリングショッ子に幸多からんことを願うよ。
読了日:11月24日 著者:黒咲練導
新世紀エヴァンゲリオン (1) (カドカワコミックス・エース)新世紀エヴァンゲリオン (1) (カドカワコミックス・エース)感想
やっとアニメ観終わったから次漫画。アニメクソ面白かったです。時代が迎えにくる前に観れたことに感謝。来年か。あ、2020年は「AKIRA」か。その時になったら観るか。
読了日:11月28日 著者:貞本義行,カラー・GAINAX

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