2014年12月まとめ

2014年12月の読書メーター
読んだ本の数:32冊
読んだページ数:4145ページ
ナイス数:190ナイス

3月のライオン 10 (ジェッツコミックス)3月のライオン 10 (ジェッツコミックス)感想
現実は無情にも無慈悲に襲ってくる。それでもなおその場で生き抜いていかなければならいという現実、逃れられないその場所で少年少女は痛みを知り、その果てに一体何の意味を見い出し、持てるのか。どんな過酷な現実が降りかかろうともそれでもなお歩みを辞めず止めずに進み続ける少年少女に何を重ねればいいのか。「逃げたくなかった」甘えることも寄り添うことも許されなかった少年がやっと見つけた居場所を守ろうとする戦いが始まる。か細くも脆い。弱い。だからこそ救われ助けられた。
読了日:12月1日 著者:羽海野チカ
惑星9の休日惑星9の休日
読了日:12月3日 著者:町田洋
かわいいあなた (IDコミックス 百合姫コミックス)かわいいあなた (IDコミックス 百合姫コミックス)感想
少女漫画的メランコリック。エクセレント!素晴らしい!百合はこうでなくてはならいな。ただイチャイチャするのもいいんだが…こうでないとならない。同姓という枷、葛藤、越えられない壁、抑えきれない気持ち、伝えたい想いの狭間に行き交い、揺れ動く恋慕。そして、堰き止める感情、押し殺し募らせた恋情が堰を切ったように崩壊した先、飛び越えた先に見える「人が人を好きになる」という行為の純化された美しさ、尊さを見せてくれる。これはいいものだ。
読了日:12月3日 著者:乙ひより
新世紀エヴァンゲリオン 第14巻(プレミアム限定版) (カドカワコミックスA)新世紀エヴァンゲリオン 第14巻(プレミアム限定版) (カドカワコミックスA)感想
あっという間だった(笑)連載20年か…長いな。私にとっては一週間前後でTV版、旧劇を鑑賞してからの漫画であったから感慨のへったくれもないが、カタルシスを生む終わらせ方だなと。区切りをつけるのではなく、終わらせたなーと。不適切で不親切に先鋭的な表現が呼び水として印象的に残ったアニメとは違ってただの作品になり、物足りなさを生んでしまってるのでは?とは感じるが、捕捉かつ次に繋げるファクターとして機能しているのかな。来年あたりに新劇観ながらちびちび再読してゆっくり噛み締めますわ。
読了日:12月4日 著者:貞本義行
ラブやん(20) (アフタヌーンKC)ラブやん(20) (アフタヌーンKC)感想
むぅ、やはり最終回的な結末はラブやんとの交際になるのかな〜どんどんと周りが外堀を埋め始めてきた印象がより一層強まってきましたな。仲を取り持つ為に乳首を動員させるのは流石と言っていいけど…絵面的に色々と気持ち悪い汚ないと散々だよ。動く乳首に寄生獣を思い浮かべたが、これは違う意味でグロテスクという(笑)あとはカズフサのロリコンの部分クリアしたらすんなりなんでしょうが、「ケンタ君6歳」を鑑賞したり、岡田コウをすぐさま言い当てるあたりその壁は厚くて高いな。
読了日:12月8日 著者:田丸浩史
働かないふたり 3 (BUNCH COMICS)働かないふたり 3 (BUNCH COMICS)感想
初回特典の365連休カレンダーに笑いよりも羨望の眼差しで見詰めてしまった。意図的にはそうではないんでしょうが(笑)でも、この二人みたいにニートライフを 楽しめないだろうな〜。私なら不安に押し潰されるだろうな。心に余裕を持って満喫出来るのもまた一つの才能かもしれない。内容はそんな二人の日常は変わらずで倉木さんがぐいぐい攻める巻であった。
読了日:12月10日 著者:吉田覚
サーバント×サービス(4) (ヤングガンガンコミックス)サーバント×サービス(4) (ヤングガンガンコミックス)感想
最高のイチャイチャデレデレに憤死。有難うございました。
読了日:12月10日 著者:高津カリノ
夕凪の街 桜の国 (アクションコミックス)夕凪の街 桜の国 (アクションコミックス)感想
10年ぶりの再読。直接な戦争シーンは一切無く、流れる日常風景に滔々と語られる静かだからこそ浮き彫りになる激情に何を感じ、何を思うか?死屍累々の人達を踏み越えて生き得てこれたこそ感じてしまう罪悪感。後ろめたさ。罪もないものを罪にし、付き纏う影。生きる資格なんて…、幸せになって良いだろうか?からの明るみが帯びて来てからの原爆症の影。
読了日:12月13日 著者:こうの史代
俎上の鯉は二度跳ねる (フラワーコミックスα)俎上の鯉は二度跳ねる (フラワーコミックスα)感想
2800冊登録本。素晴らしい。これですよ。両価性、二律背反が抱える醍醐味ともいえる揺さぶりの発露に繋がり辿り着いた示しべく答えはすべからくして良い。世渡り上手の為に当たり障りなくこなして誰も彼も果ては自身でさえ傷つけないようにしてきた流され侍の投げ打ってまで選んだ並々ならぬ覚悟と決意。今ヶ瀬の一途的に尽くすが、恭一に纏わり付く異性への蠢く暗澹たる負の感情、そして、同性であること、異性への希望的観測が重く苦しくも物語を良くし、今ヶ瀬の恭一に対する募る堰き止められない抑えきれない気持ちがまた彩り豊かにしてる。
読了日:12月19日 著者:水城せとな
少年エース 27年1月号少年エース 27年1月号感想
日常の日めくりカレンダー目当てで購入。日めくりカレンダーはバスへ乗った際に降車の為にボタンを押そうとした瞬間、先にボタンを押されてしまい、その宙ぶらりんな手を持て余して気恥ずかしいながらどう仕舞おうか逡巡している刹那、ボタンを押した者が降りる気も無いのに押していることに気づき、そして、後ろから聞こえるその行為に対して悪びれもせず、あまつさえ降りる羽目になっているこの腑に落ちない現状に、どこに怒りをぶつければいいか分からない時にこの日めくりカレンダーを捲ります。それは捲りますよ。ええ。
読了日:12月19日 著者:
蝋燭姫 1巻 (BEAM COMIX)蝋燭姫 1巻 (BEAM COMIX)感想
絶版から。無料公開ではあるが洗濯シーンの女性の裸体に修正が入っていなかったり、唄で出てくる女性器を伏せ字にされていなかったりとこれは大丈夫なのか?まぁたぶん大丈夫なんでしょうね。 この先に広がる展望はいい話では無いであろうなという雰囲気がひしひし。姫君は堕ちやすい職種ですからね。堕ちていく中で、フルゥがどう動くかが見ものでいて、姫の胸中がどのようなものなのかと憶測を巡らせながら油断許さない緊迫した状況で2巻へと引く。
読了日:12月19日 著者:鈴木健也
DVD付き 進撃の巨人(15)限定版 (講談社キャラクターズA)DVD付き 進撃の巨人(15)限定版 (講談社キャラクターズA)
読了日:12月19日 著者:諫山創
ダ・ヴィンチ 2015年 01月号 [雑誌]ダ・ヴィンチ 2015年 01月号 [雑誌]
読了日:12月19日 著者:
死にたくなるしょうもない日々が死にたくなるくらいしょうもなくて死ぬほど死にたくない日々(1)(少年チャンピオン・コミックス・タップ! )死にたくなるしょうもない日々が死にたくなるくらいしょうもなくて死ぬほど死にたくない日々(1)(少年チャンピオン・コミックス・タップ! )感想
読んでいてどうしたの気持ちが膨れ上がり、過剰に満たされた言葉選びの連なりの群に戸惑い、ブレーキが壊れたような人物に困惑したが、注目が一層と集まってきているさなかにこのような最新作をぶち込んでくる気概にますます阿部共実という漫画家が好きになりました。サイケデリックゲシュタルト崩壊だね。読んでいてゆわんゆわんしてくる。あと、絵の向上からかキャラが愛くるしいデフォになっていてとってもプリティでした。
読了日:12月20日 著者:阿部共実
アホガール(4) (講談社コミックス)アホガール(4) (講談社コミックス)感想
あやまれ、バナナさんに謝れよ。ちんこの暗喩としてこき使われるバナナさんの気持ち考えたことあるのかよ。あのフォルム見てみろよ、全然……あ…これはバナナさんが完全に悪い。これはバナナさんが悪いわーこれは周知の事実に成りますわ。もう遺伝子レベルでやり直せ。そんなこんなで影ながらにバナナが活躍していた。でも、「バナナはおやつに入りますか?」がなかったのはマイナスです。みんないい感じに壊れているけど、よしこの母親は本当にどうしようもないな。友達のパンツを燃やすなんて……あやまれ、パンツさんに謝れよ。パンツは被ry
読了日:12月20日 著者:ヒロユキ
トクサツガガガ 1 (ビッグコミックス)トクサツガガガ 1 (ビッグコミックス)感想
今は市民権を獲得しているやつもありはするけど、偏見や迫害を受ける趣味嗜好はまだまだある。そんなひた隠しにひた隠した性というか特撮オタに限らずオタクあるあるで心を掴んでくるなー。そして擽る感触がわかるわかると気持ちが良いのと私も戦場に立っているのですねという感じでニヤニヤ。皆ばれるのが恐い本当に何よりも大切なことだからね。うん。私にとって痛し痒しでありながらも誇らしげにさせてくれる作品であった。あと、あとがきが面白い作家は内容も遜色劣らず面白い率が高い。それと前作のキャラがカレー屋に居た。
読了日:12月20日 著者:丹羽庭
hshsさせろ!! (1) (電撃コミックスNEXT)hshsさせろ!! (1) (電撃コミックスNEXT)感想
爆ぜろリア充!弾けろババァ!を地でいく主人公爆誕
読了日:12月21日 著者:柚木涼太
女子かう生(1) (アクションコミックス)女子かう生(1) (アクションコミックス)感想
かわいいーーーー取り敢えず言いたいこと書いておきました。一部に織り込んで展開する漫画は数あれど全編を通して一切の台詞を排したサイレント漫画も珍しい。台詞が無い分、表情に動作に展開により目を配ろうと意識的に読んでいるうちに主人公のとぼけた所作に思わず頬が緩み、やられたって感じ。そして、途中から加わるサブキャラ達が混ざることにより台詞は無いのに騒々しくてクスッと笑えてやはり頬がゆるむ。たまにフェチを感じさせるシーンやパンツが見えたりするエロがあるのにいやらしさを感じさせないのも読んでいて心地いい塩梅。
読了日:12月21日 著者:若井ケン
女子かう生(2) (アクションコミックス)女子かう生(2) (アクションコミックス)感想
時には何にも考えずにただその日常を眺めたり、時には想像や妄想を掻き立てて読むのも良いかもしれないな。趣のある漫画や。良い。アニメ化したらどうなるのか観てみたい気がせんでもない。
読了日:12月21日 著者:若井ケン
はつこいりぼん。 (WANIMAGAZINE COMICS SPECIAL)はつこいりぼん。 (WANIMAGAZINE COMICS SPECIAL)感想
サークル名:もすまん読メで知る。表情、仕草に果ては小物に至るまで可愛いで埋めつくされていて可愛いくて可愛い過ぎてどうにかなるレベルの圧倒的な可愛さ。そしてエロい。あーーーもう可愛いなぁーチクショー可愛い過ぎんだろ。今年もワニマガジンヤバ過ぎだろ。今年のBestエロ漫画はこの作品か、後に控えているかにゃぴぃ先生の作品のどちらかに決することになるだろうな。正直ワニマガジンが怖いな。来年にはいったい何が始まるんですか?
読了日:12月22日 著者:へんりいだ
超動力蒙古大襲来超動力蒙古大襲来感想
描かれていることはかけ離れた世界であるのに人の行いの原理原則は現実と大差ないとこが最高に笑えますね。
読了日:12月22日 著者:駕籠真太郎
瓶詰の地獄 (ビームコミックス)瓶詰の地獄 (ビームコミックス)感想
そっちかーなるほど。蟲惑的に具現化する技巧の筆圧は耽美、アングラなどなどと評さられるだけのことはある世界観の構築。この人の本を見ると相変わらずふくら舎の本棚に一旦意識が飛ぶなぁ。
読了日:12月22日 著者:丸尾末広
恋愛ラボ (10) (まんがタイムコミックス)恋愛ラボ (10) (まんがタイムコミックス)感想
恋する乙女の眩さよ。とりあえず男性陣はもっと頑張れ‼︎うわぁ…保護者目線や。いやしかし甘酸っぱいよ。甘々だよ。青春が青春しているよ。なんか、もぅ、いろいろと滾っているし、噴出しているで、おもわず本を持ったままに天空に突き上げ、跪き、「ありがとうございます、ありがとうございます、最高のニヤニヤありがとうございます、最高の胸キュンありがとうございます」と唸って、屈しました。ありがとうございました。
読了日:12月22日 著者:宮原るり
娘の家出 1 (ヤングジャンプコミックス)娘の家出 1 (ヤングジャンプコミックス)感想
爽やかにさらりと確実にめんどくさいことを描いてみせるかくゆかしきことぞよ。
読了日:12月22日 著者:志村貴子
あの娘は都市伝説。あの娘は都市伝説。感想
ロリコンは永久の夢を見るか?一人のキャラクターへ注ぎ込められた妄執の愛執は虚像と呼べるのか?残虐少女こと残虐さんにとらわれた半生は生半可なものではないこと、想像に難くないことは迸り、たえぎる内容で窺い知ることは必然ともいえた。ただの設定、属性の付属品、飾りとしてのキャラとして存在して居るのではなく、残虐さんとして歩みだし、共に連れ立って歩んできている著者から見えるかせられ、背負わされた、魅了された業とも性ともいえるパトス蠢く内容のあまりの凄みにロリ漫画で胸を熱くすることはあったが、頬を濡らす日が来るとは。
読了日:12月25日 著者:御免なさい
さよならトリガー(1) (講談社コミックス)さよならトリガー(1) (講談社コミックス)感想
読メで知る。大所帯になってくるのに従い脱落する者、あぶれそうな者が出てくるかなと思ったが、没個性に陥らず、終わらせずに登場するキャラ達が皆が皆もれなく可愛くなってくる。寧ろ、そこを伸ばしていじらしくもそこを愛らしいキャラに仕上げてくる手腕にはこの先も安心して読めそうなのが嬉しい。ツボをいちいち押さえたキャラ達に思わず叫びそうな「可愛いいいぃぃぃ」だったり、つい思わず呟いてしまった「かわええぇぇ…」だったりと可愛いにも色々と取り押さえられた可愛いがある破壊力を備えた漫画であった。
読了日:12月25日 著者:千田大輔
聲の形(7)<完> (講談社コミックス)聲の形(7)<完> (講談社コミックス)感想
死にたい懇願した少女と人との距離を取れなくなった少年の話は幕閉じた。聾唖だから、イジメにあったから、イジメをしたから、イジメに加担したから…「から」の後。その先の「こそ、も」聾唖だからこそ、イジメにあったからこそ、イジメをしたからこそ、イジメに加担したからこそ…相手に立ち、想って、自分とも向き合い、想うこと。大切なものは形がないから、見えないから、実体を感じられないものの方が断然に多いから…だから、迷うし、誤るし、間違えてしまう。傷つけるし、傷つけられる。けれども、それでも、形にしようと歩める人の眩しさよ
読了日:12月25日 著者:大今良時
ミッソンインパッセボーゥ(1) バンブーコミックス WINセレクションミッソンインパッセボーゥ(1) バンブーコミックス WINセレクション感想
Kindle版無料本。やあ、私だよ。今日はこの漫画について触れさせてもらうよ。超人気作なんでもうみんな読んではいるだろうから説明するまでないよね。でも、あえて言わせてもらうなら脊髄反射で描かれたような内容は独特な空気に包まれ、テンションそのままに、わけのわからなさを楽しめるかは読者諸君の気質に掛かっているとも言えるだろう。でも、たまに元ネタ的な笑いを入れる真面目さもあり。あとは女性キャラが基本トゥーンの画風でえらいちんちくりんなのに可愛いく見えてしまうのは大きな謎だよ。これが一番わけがわからない。
読了日:12月28日 著者:大川ぶくぶ
少女解剖学会 (SANWA COMICS)少女解剖学会 (SANWA COMICS)
読了日:12月29日 著者:氏賀Y太
ミッソンインパッセボーゥ(2) バンブーコミックス WINセレクションミッソンインパッセボーゥ(2) バンブーコミックス WINセレクション感想
やあ、どうも御多分に洩れずに私だよ。驚きだよ。まさかの展開からの展開に次ぐ展開の展開に驚きは禁じ得ないのに意外に纏めて締めるその力量の荒ただしさには脱帽だよ。説明出来ないものを説得させるまでに至ったさまは不可能を可能にした漫画だったね。ちなみもう一つ驚いことは成年コミックになっていたのでエロでもあるのかなと読んだら無かったこととよく見たら戌年だった…本書はサンドイッチ用に使えるマストアイテムとして活躍するだろう。でも、君たちの本棚にこの漫画が溢れることになると思うがね。hahahaha...そいつは傑作だ
読了日:12月30日 著者:大川ぶくぶ
女子かう生 : 1 (アクションコミックス)女子かう生 : 1 (アクションコミックス)感想
やっぱかわえええぇぇぇ。主人公の天真爛漫に動き回る様を見ているだけで晴れやかな気分にさせる作用が素晴らしいなぁ。日常マンガとしてある側面は、別に台詞が無くてもいいのでは?と思わせ、台詞が無いからより一層と日常風景の尊さが沁みいるのがまたあぁ良いなぁ。それを描ける著者の下地があってこそなのだろな。この作品の素晴らしさは。他のキャラ達もころころと様変わりする表情の発露に所々魅せるフェチな描写もまた良い。改めて読んで実感したが、パンツがチラチラしているのにふとももの方がエロいってなんなでしょうね。
読了日:12月30日 著者:若井ケン
蝋燭姫 2巻 (ビームコミックス)蝋燭姫 2巻 (ビームコミックス)感想
身分、肌の色、生い立ちの違い、同性という壁。越えられない受難があろうとそれに立ち向かう姿にはなにものにも変えられない美しさがありますね。結末がどうなろうとも。
読了日:12月30日 著者:鈴木健也

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