2015年1月まとめ

2015年1月の読書メーター
読んだ本の数:42冊
読んだページ数:5186ページ
ナイス数:204ナイス

空が灰色だから 3 (少年チャンピオン・コミックス)空が灰色だから 3 (少年チャンピオン・コミックス)感想
人にはそれぞれ他者とを推し量るものさしを持っていて、それを当てがって自分を認識するが阿部氏の作品は「個」がない人物の描写が圧倒的に多いのかなと感じた。端的に書くとアイデンティティの崩壊、喪失を起こした人物とそれを取り巻く他者、社会との関わりの差異から生まれる軋轢から派生する軋みなり、歪みなりが噴出する感情やら情景が苦々しくも苦しく読者を包み込むが、何も特別なものではなく思春期に経験したもののはずだが、より先が息苦しい印象を受ける。私達に答えがなく、答えなどがない故に選べる道があり、何も持ち得ていないから
読了日:1月1日 著者:阿部共実
新世紀エヴァンゲリオン (2) (カドカワコミックス・エース)新世紀エヴァンゲリオン (2) (カドカワコミックス・エース)感想
使徒、襲来したわけでしてね。去年はアニメ鑑賞をしたインパクトを繋ぎ止めながらマンガ版をさらさらと読んだけど、今年は新劇に向けてじっくりと噛み締めて読もうと考えていたので再読。「家族」かぁ…BBA結婚してくれと言っても調べたらミサトさんと年齢が同じだった。もう、こういうときどういう顔をすればいいかわからない。同年代かぁー変な巡り合わせだな。一巻で変化、不適当とあったけど、主要の登場人物にパーソナリティ障害とも呼べる者を置き、幾千の物語で描かれてきた変化(成長)、葛藤はその先の先に惹かれ、興味深い作品だった。
読了日:1月3日 著者:貞本義行
青い花 5巻 (F×COMICS)青い花 5巻 (F×COMICS)感想
淡いけど濃い。淡い恋心に募る恋慕の想い。軽やかに繊細なタッチで描かれながらも描かれる切れ味鋭く鮮やかな瑞々しいまでさが物語に、紙面に揺蕩う様はひきずり込まれる。演劇祭の張り詰めた緊張感漂う場、空気を支配する息遣いと息を飲むその内容に重なる心情。そして何よりも前巻からのふみの告白からのあーちゃんの答えが気にして止まないかったが、とりあえず関係性は壊れなれなかったけど意識し始めるあーちゃんに此方もつられてどきまぎしてしまう。「きもちわるい」「そっちにいけない」の一文に漂わす切なさがまた沁みる。
読了日:1月3日 著者:志村貴子
富獄百景(1)富獄百景(1)感想
国会図書館が所蔵している古書をデジタルで電子書籍で読める時代が来たけれど変な感触。彼方を立てれば此方が立たずな利便性の恩恵を大いに受けるが神秘性が薄まるような。3Dプリンターで神棚を製作するような何とやら。魂の籠った念みたいなものみたいなって言ったら切りがないがそういうのが薄まっていくのかなぁー未来は。
読了日:1月6日 著者:葛飾北斎
ぼくが愛するロック名盤240 (講談社+α文庫)ぼくが愛するロック名盤240 (講談社+α文庫)感想
執筆者がピーター・バラカンなので信頼して購入。まぁ満足。これ電子版で読んでんだけど、こういう書評本なり商品を紹介している本はリンクなり貼り付けてAmazonの商品ページや購入ページに飛べるようにしたらいいんじゃないですか。この本書ならAmazonMusicのサンプル音源が聞けるようにしたらより楽しく活用出来るツールとして可能性が広がると思うんですげどどうんなんでしょう?あ、でも「買ってはいけない」シリーズ読んでいてその商品ページや購入ページに飛ぶってなったらそれはそれでシニカルな笑みがこぼれる。
読了日:1月7日 著者:ピーター・バラカン
サイコスタッフ (まんがタイムKRコミックス)サイコスタッフ (まんがタイムKRコミックス)感想
絶版から。才能や能力を持つ登場人物を描いた漫画なんて腐るほどあるけどこの著者がもつ斜に構えたというか俯瞰したものの見方というか、どこか他とは違う演出や構築の仕方はテンプレやマンネリに成りかねない設定、構成を巧く組みた立て直して組み立て上げるセンスがあるなと短編でも感じられた。パンチラがすごいなと思ったらそんな壮大なテーマが(笑)コンパクトでありながら読み応えはある良作でした。この作品を読んで面白いと感じたのなら「惑星のさみだれ」の一読をオススメしますよ。10巻ですが長く感じることなく読めると思います。
読了日:1月7日 著者:水上悟志
ジョジョの奇妙な冒険 第1部 カラー版【期間限定無料】 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)ジョジョの奇妙な冒険 第1部 カラー版【期間限定無料】 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)感想
始めて読んだが滲み出る唯一無二な独創的な圧がやはり凄いな。元ネタになるネタやパロネタになっているものを見られたので満足だが、ディオが石仮面を被った時の声はあれなのか?「ラブラブエイリアン」で気になっているんだが調べても出てこんかったし…多分あれで良いやろ。あと、意外とジャンプの名作と名高い作品をちゃんと読んでいないと気づく。スラダンもドラゴンボールも最後まで読んでないなー
読了日:1月7日 著者:荒木飛呂彦
ジョジョの奇妙な冒険 第2部 カラー版【期間限定無料】 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)ジョジョの奇妙な冒険 第2部 カラー版【期間限定無料】 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)感想
やはり圧が凄い。画面を制するこの世界観の圧が圧巻。最初は何やこれってなっていたがのみ込ませるパワーの求心力の高さたるや。平伏です。
読了日:1月7日 著者:荒木飛呂彦
土曜ランチ!(1) (バンブーコミックス 4コマセレクション)土曜ランチ!(1) (バンブーコミックス 4コマセレクション)感想
Kindle版無料本。包丁は使わず、火は少々と…包丁を使わずに料理出来るのかと思ったが代用品を使うことで難なくクリア。でも、これ逆にめんどくさいんじゃと感じられずにはいられないが、出来上がる料理の数々はレトルト、○○の素、冷凍物、あり合わせのものに一工夫、ひと手間加えたものが多くて実践して食べてみたいと思わせる魅力のある料理漫画であった。あと、みんなでワイワイしながら作り、食べるから美味しく感じられるのだろうなと思うし、これは重要な要素だと感じた。コンビニのおにぎりをお茶漬けにするやつは試したい。
読了日:1月8日 著者:イシデ電
BRUTUS (ブルータス) 2014年 12/1号 [雑誌]BRUTUS (ブルータス) 2014年 12/1号 [雑誌]
読了日:1月8日 著者:
揉み払い師 1 (少年サンデーコミックス)揉み払い師 1 (少年サンデーコミックス)感想
ジャンプの読み切りの流れから知る。文字通り乳揉んだり、摘まんだりするだけの漫画だった。土壌が悪い。エロ漫画家かエロ漫画で描かれた方がこの設定は存分に活きると思う。次作が多分尻相撲だったかな?だが、著者はおっぱい星人なのか尻フェチなのかかが気がそそられるとこ。
読了日:1月9日 著者:空詠大智
濃縮メロンコリニスタ (マイクロマガジン☆コミックス)濃縮メロンコリニスタ (マイクロマガジン☆コミックス)感想
これ、あれだわ、ネットでちびちびと読むからいいわけであって、単行本まるまる一冊をドバーッと読むと何が面白くて、どこが可笑しいのかが分からなくなってしまう。今日笑ったネタが明日には笑えなくなっていそうだし、今日笑えなかったものが、明日には爆笑してそうな感じがして読む時は用法用量を守って読みますわ。
読了日:1月9日 著者:ニャロメロン
僕らはみんな河合荘  6巻 (ヤングキング・コミックス)僕らはみんな河合荘 6巻 (ヤングキング・コミックス)感想
さやかの素顔はバッチリ見ているのに先輩の様変わり表情を見ていない宇佐が不憫を通り越して残念でしかない6巻。ここに来て油という名の当て馬キャラが登場するが、いい感じに揺れ動いてます。揺らいでいます。先輩が。これがですね、ついにきたかと感じで今後の展開を期待してニヤニヤしてしまうのはしょうがない。これ、しょうがないですね。二人の仲、これまでの経緯を鑑みても当て馬キャラは飾りでしかないが先の展開に期待が膨らむばかり。あと、最後らへんで登場した麻弓の顔が完全に何かに取り憑かれているので除霊に行きましょう。
読了日:1月9日 著者:宮原るり
スーパーエレガント (電撃コミックス EX 156-1)スーパーエレガント (電撃コミックス EX 156-1)感想
あ…ありのまま今起こった事を書くぜ!おれはこの表紙の漫画を読んでいると思ったがいつのまにか終わっていた。な…何を言ってるのかわからねーと思うがおれも何を読んでいるのかわからなかった…最後まで表紙のマスコットみたいな奴が一ミリも触れることもなく出ることもなく終わったがこいつなに?それを含めて絵柄も変則的に変わり、4コマという概念も無く、シュールとカテゴライズすれば聞こえが良いが全体的に雑で粗くセンスが尖り過ぎで、ほのかにあらびき団の空気を感じさせる漫画であった。もう、これアナーキーメディアワークスじゃん。
読了日:1月10日 著者:大川ぶくぶ
かのこちゃんとマドレーヌ夫人 (ちくまプリマー新書)かのこちゃんとマドレーヌ夫人 (ちくまプリマー新書)感想
あぁなんて儚いのかな。出会いも別れも生も死もあぁ儚きものかな。侘しさも寂しさも愛おしきものとして糧となりて大切に大切なものとして…ただ大切なものとして一切合財過ぎてゆく。過ぎ去りしき子供時代の情景に想いを寄せ、刎頚の友との別れに涙を浮かべ、長年連れ添った夫婦との別れに熱いものがこみ上げ、別れの哀しみに歯痒さを覚え、出会えた事への喜びを噛み締め、あぁ儚いからこそ尊く愛おしく美しく響くのだなと想う小説であった。万城目氏こういう小説も書くんやね。
読了日:1月12日 著者:万城目学
すみれファンファーレ 4 (IKKI COMIX)すみれファンファーレ 4 (IKKI COMIX)感想
出て来る登場人物が基本的に良い人で優しい世界なんだけど…子供にも子供なりの悩みや辛さがあって胸を締め付けるシーンや台詞がほんとに胸をぎゅっとするんだけど…やっぱり心洗われて心が温かくなる揺り返しがね、何かね、もう、こう何ていうかな、もう、こうグッときて年齢のせいかな、思わず号泣しそうになる。今巻から新キャラの転校生・ソンチェフが出るんですけど(これまた味のあるキャラ)その交流の中で主人公の菫が発する「24時間全部は悲しくなかったぁー…」に居ても立っても居られない気持ちであぁこの子は…となり、咽び泣きそうに
読了日:1月14日 著者:松島直子
すみれファンファーレ 5 (IKKI COMIX)すみれファンファーレ 5 (IKKI COMIX)感想
これ、あかん。あかんわ。泣かないように泣かないようにと我慢していたけど無理でした。最後のみんなとのお別れのシーンには此方も貰い泣き。嫌みたらしくなく泣かしてやろうという魂胆も責務も感じることなく、子供達が各々に想うソンチェフを想う純真な心、募った想いにはもうダメなんです。涙腺がやられっぱなしで堰き止められなかった。また花言葉がにくいな。そして、拡げて見えた表紙にまたほろっときそうになってヤバかった。ほんといい作品だ。もっと読まれてもいい作品だ。泣かすだけじゃない。ハラショー
読了日:1月14日 著者:松島直子
どぶがわ (A.L.C.DX)どぶがわ (A.L.C.DX)感想
読メで知る。世界一長い小説で「非現実の王国で」というのがあり、著者のヘンリー・ダーガーは誰にも見せることなく人との交流もせずに黙々と物語を書き綴り続けてきた彼の人生には果たして幸せと呼べるものであったのだろうか?と感じてはいたが、この作品に触れて人の幸せを他人が押し当てて測れるものではないなと理解した。おばあさんが夢想を巡らせる煌びやかな世界と現実世界とのコントラストに虚しさを覚えるよりは現実世界の些細でささやかではあるが、そこに存在する慎ましくも掬いあげた彩豊かな情景には心を揺り動かされた。良いな。
読了日:1月15日 著者:池辺葵
GROUNDLESS(1)-隻眼の狙撃兵- (アクションコミックス)GROUNDLESS(1)-隻眼の狙撃兵- (アクションコミックス)感想
読メで知る。表紙とは違うえらい癖のある絵柄にミリタリー漫画として付いて行けるものなのかと心配したが、それを覆い隠す細やかな武器に対する知識や組み立てられた戦略におぉとなり、争いに至るまでの経過やその為の発出した漂う空気感もまた練られていて、考察のある道筋がリアリティのあるものとしてこの舞台に惹きつけられる。そして、統率された軍ではなく自警団ということで今後緊迫した展開の戦闘が続くと思うがこれが見ものだな。ひりついた中で戦わなければならい劣悪な状況下に行われる戦場好きーー
読了日:1月15日 著者:影待蛍太
ハクメイとミコチ 3巻 (ビームコミックス(ハルタ))ハクメイとミコチ 3巻 (ビームコミックス(ハルタ))感想
セールで安くなる可能性があったかもしれないが…あえてね購入しましたよ。嘘です。我慢出来ると思ったが欲求を抑えられなかったです。ついポチッとしたが後悔はしてない。もう書くまでもないが面白いんすわ。息づく文化、息づく人々をこうも瑞々しく描けるものなのかと。小人、動物、昆虫、小物、風景に至るまで確固した筆致で微に入り細に入りに描かれた生活をただ眺めるだけでも面白く楽しく読み進められ、情緒あふれるシーンに感慨に浸れて、今巻も何よりも腹が減る(笑)夜中に読むもんじゃないね、読んでる途中お腹空いてしょうがなかったよー
読了日:1月16日 著者:樫木祐人
今日のあすかショー 1 (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)今日のあすかショー 1 (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)感想
「女子かう生」のAmazonのレビューでこの作品を引き合いに出され、批判されてたので読んでみる。批評は個人の自由なので良いんですが、あの光景思い出す。「かぐや姫の物語」を観に行った時に前に子供が居て少々騒がしいなとは思ったが、よく笑い、大きく泣いている姿見た時にどの観客よりもこの作品と向き合えているなと。ジブリだから、高畑監督だから、ではなくそこにある物語としてまっしろなままに堪能していることに羨ましくも自身に無くなっていることに悲しみを覚えましたよ。おい、感想書いていないぞ、あすかが可愛かった(小並感)
読了日:1月16日 著者:モリタイシ
さくらの園 1 (少年チャンピオン・コミックス・タップ!)さくらの園 1 (少年チャンピオン・コミックス・タップ!)感想
ふみふみこ飛ばしてはくれてんのねぇ。メーター振り切れんばかりの飛ばし具合が清々しいくて良い。初っ端にうら若き乙女にちんこを連呼させ、百合展開に走ったと思ったら男の娘も登場させるし、キャラの描き方も様々な形態を多用し、目まぐるしくも変化させてくらくらとする魅惑さをもって魅了する様も、背景も謎めいた世界にファンシーだけど毒々しさがある堪らない世界観が蠱惑的でまた目眩が…。
読了日:1月16日 著者:ふみふみこ
日常6巻オリジナルアニメDVD付き限定版 (角川コミックス・エース)日常6巻オリジナルアニメDVD付き限定版 (角川コミックス・エース)感想
BOX持っているけど限定版という響きにテンション上がって購入してしまった。つい観ちゃうんですよね、アニメ。他のアニメや他の作品に触れる時間を回せば新たな楽しみが発見出来るかもしれないし、増えるかもしれないけど…つい観ちゃうんですよね。観る度にどんどん好きになる自分が居て、やっぱりついつい観ちゃう。ほんとこの作品はいいものなのです。
読了日:1月17日 著者:あらゐけいいち
孤立死 あなたは大丈夫ですか?孤立死 あなたは大丈夫ですか?感想
ハッカ経由アスキーの記事で知る。人類最大にして最強の敵"めんどくさい"に勝てる大人にならなければとまた再確認。痛い話である。早く真人間になりたい!個人からその社会の背景に至り、そして、大家への警鐘とリスク対策まで漫画を交えサクッと読めながら将来について想うものが残る著書であった。孤立死の発端は個人、コミュニティに留まらず、労働環境が強く起因しているのではと感じた。一番の身近にある社会との接点であるからよりそう思う。
読了日:1月17日 著者:吉田太一
ミッドナイト・ウォークミッドナイト・ウォーク感想
日々ロックとは違う毛色の「夜半」「サラリーマンの死」は狂気や暗さが光っていてその異様な空気に呑み込まれた。あとは、著者の根底に流れるものなんだろうか、虐げられる弱者。反体制。反骨精神。抑圧からの解放。自由を求めて抗い、闘う。どんなに無謀でも、どんなにも野暮ったくダサくてもぶっ壊す。彷徨い歩いて今日も何かを探すんだね。生きているか死んでいるか分からない日々にお別れを告げる為に。この精神性ロックロール‼︎クソッタレの世界にファッキン「心探偵」は「僕の右手」を聴きながら読んでみたら作詞とシンクロしてヤバかった。
読了日:1月19日 著者:榎屋克優
あの娘にキスと白百合を 1 (MFコミックス アライブシリーズ)あの娘にキスと白百合を 1 (MFコミックス アライブシリーズ)感想
うわあああああぁぁぁぁニヤニヤが止まらない、止りやしないよ。意識したくないけど意識してしまう瞬間、変わらないはずのなかったものが変わり始める瞬間、認めたくないけど認めざる負えない気持ちを知った瞬間、瞬間瞬間を切り取った揺り動かしが堪らなく女の子たちをキラキラさせている。あと、距離が徐々に縮まっていき、発露する華やいだ表情、はにかむ表情もまた堪らなくいいなー。いいなー。いやはや、これはいいものを見せて頂きました。ありがとう。
読了日:1月19日 著者:缶乃
アイアムアヒーロー 16 (ビッグコミックス)アイアムアヒーロー 16 (ビッグコミックス)
読了日:1月20日 著者:花沢健吾
ダンジョン飯 1巻 (ビームコミックス)ダンジョン飯 1巻 (ビームコミックス)感想
ご飯が無ければ魔物を食べればいいじゃない。はい、ということでダンジョン飯の始まりです(笑)著者の才覚が遺憾なく嫌味なく惜しみなく腕を振るった妙味をたんといただきましたが、この著者の現実味からおよそかけ離れたものを現実のものとして考察し、成り立たせて、定着させた世界観は唸るのもそうだが何よりもそれがいちいち面白い。モンスターの薀蓄、モンスターを活かした料理方法にレシピと仕上がる料理には目から鱗。あと、ダンジョンに潜るパーティも個性豊かでその中で不憫な目になりながらもツッコミを入れるマルシルが愛おしい可愛いさ
読了日:1月20日 著者:九井諒子
寒くなると肩を寄せて (ビームコミックス)寒くなると肩を寄せて (ビームコミックス)感想
絵柄に対しては別段艶ぽっさは感じられないけど、髪をかき上げて見せるうなじとか耳とかが艶ぽっく見える不思議。フェチとコケティッシュが詰め合わせられた短編集であった。あと、この著者の四コマ漫画だけを集めた漫画を読んでみたい。
読了日:1月22日 著者:鈴木健也
岸虎次郎作品集 冗談だよ、バカだな岸虎次郎作品集 冗談だよ、バカだな感想
ちんちんがキュンキュンする漫画。まぁ、初読みの漫画家さんなんでなんとも言えないが、この方百合ものを描いている作家だと思っていたが、どうやら違うみたいだ。どうにも「いけないこと」を好んで描いているみたいだ。秘め事や大ぴらに言えないものを耽美的に官能的に誘うエロさが、なまじ絵が整っている為により一層と読者の性癖を刺激するか新た性癖に目覚めさせそうだ。
読了日:1月22日 著者:岸虎次郎
健康すぎるっ!! (ワコーコミックス)健康すぎるっ!! (ワコーコミックス)感想
電子書籍配信のみみたいだ。内容はこの著者の漫画を読んできた中では評価の低い方に入る。掲載した年数にもたせた幅にかなりの開きがある為に初期にいくほど絵柄は拙く感じ、また持ち味のギャクセンスとテンポがまだ突き抜けていなくてどうしても低い評価にならざる負えない。感じたことは目の変遷が見て取るように分かり、成長したことが窺われるのでファンなら購入すればいいと思うよ。
読了日:1月23日 著者:川崎直孝,ワコーコミックス,若生出版
おなぺこあくま (WANI MAGAZINE COMICS SPECIAL)おなぺこあくま (WANI MAGAZINE COMICS SPECIAL)感想
むーん、初期にかけての拙さは目を瞑るとしてもガツンとくるものがなかった。でも、相変わらず後期にかけてより巧くなるトロ顏は至高を通り越して国宝なんですけど。私の幕府では。出来としては好きな作家さんだけに残念な部分も残してはいるが、次作または茜新社から出る本の具合によってはこの界隈の筆頭とともなれるんじゃないかとも思える漫画家さんなので先を楽しみに待ってます。あと、黒本君も待ってます。
読了日:1月23日 著者:かにゃぴぃ
WORKING! ! (13)完 (ヤングガンガンコミックス)WORKING! ! (13)完 (ヤングガンガンコミックス)感想
大団円‼︎お疲れ様でした。素晴らしいニヤニヤをありがとう。そして、おめでとう。もう言うことはない。感無量です。
読了日:1月25日 著者:高津カリノ
新堂エルの文化人類学 (MUJIN COMICS)新堂エルの文化人類学 (MUJIN COMICS)感想
しゅごい…どこを切り取っても普通のH描写がない。ぶっ飛びまくったその内容に思わず手が止まり、常識や倫理について考えるが考えるだけ無駄であった。恋情だの純愛だのそんなのクソくらえが如く快楽を享受し、貪り溺れ喰らう女性の悦に入った痴態や相変わらずの弛緩しきったアヘ顏を晒す貞操観念は何処へやらのだらしない良い牝豚を描きますね。そして、何よりも大昔、葛飾北斎が描いていたタコ責めを時を経てアメリカから流れて着いた日本で日系アメリカ人がタコ責めを描いていることにロマンを感じる。エロは越えるね。素晴らしいエロマンガ
読了日:1月25日 著者:新堂エル
Helvetica Standard 絵 (角川コミックス・エース)Helvetica Standard 絵 (角川コミックス・エース)感想
四コマはシュールが枚挙を押してやってきた‼︎ものが多かったが、山ガ〜ルの一枚絵の天狗が世界一有名なネズミに見えてケラケラ笑う。アメリカ社会とも思った。絵の方は眺めていて安心する。ほんわかもする。ずっっっっと眺めていられるこの安堵感が堪らないし、びっしりと描き込んだ絵もまた眺めていられるこのえも言われぬ独自性のある世界観は一生浸っていきたい所存で御座いまする。
読了日:1月26日 著者:あらゐけいいち
行け!稲中卓球部(7) (ヤンマガKCスペシャル)行け!稲中卓球部(7) (ヤンマガKCスペシャル)感想
ラーメン屋にて。懐い。サンタ狩りが入っているのはこれかなと思ったらBINNGO‼︎これでした。中高生の時分に読んでいたけど、まだこれ超えるギャグ漫画に出会っていない。腹の底から腹抱えて笑い転げた作品であった。OKオラーイお前達の為に私のホットナンバー置いていくぜ。LOLIPO - Rensha Session 1 Set (R.I.P.Xmas) by LOLIPO http://soundcloud.com/lolipo/lolipo-rensha-session-1-set-ripxmas
読了日:1月27日 著者:古谷実
あの娘にキスと白百合を 2 (MFコミックス アライブシリーズ)あの娘にキスと白百合を 2 (MFコミックス アライブシリーズ)感想
やばい。読んでいて私の何かが決壊し、居ても立っても居られない。今巻は別れにフォーカスを合わせた話がメインの為に切なそうな表情であったり、苦悶する表情であったり、涙を浮かべる表情であったりと心情的な辛い場面が多いのだが、それが堪らなく堪らなく良いのである。別れが訪れる瞬間の狭間で動く心の揺らぎ、鬩ぎ合い、別れ際に顕い見せる気持ちが惚れ惚れするほど良い。そして、氷解した先にあるキラキラした笑顔が素晴らしく、照れた顔も慈しみ深く、また素晴らしい。
読了日:1月27日 著者:缶乃
【Amazon.co.jp限定】あの娘にキスと白百合を1-2巻セット 描き下ろしイラストカード付き【Amazon.co.jp限定】あの娘にキスと白百合を1-2巻セット 描き下ろしイラストカード付き
読了日:1月27日 著者:缶乃
ヒャッハーだよ♪ ふなっしー (てんとう虫コミックススペシャル)ヒャッハーだよ♪ ふなっしー (てんとう虫コミックススペシャル)感想
勢いwwwそして傷む速度も凄い速かったなwww内容のノリがハピツリみたいで気になっていたんだけど…最初はふなっしーの勢いそのままにキレキレであったが、段々とふなっしー縛りのために作品に対しての幅が狭まっていきあんまり笑えず。でも、小学生向けの作品なので期待するのも野暮か。小学生は同じ事でもずっとケラケラ笑えるからな。
読了日:1月29日 著者:まえだくん
宵待ちブルー―羽柴麻央選集 (マーガレットコミックス)宵待ちブルー―羽柴麻央選集 (マーガレットコミックス)感想
病気や死について触れた話は、そら泣くように出来ているけど…ただそれだけではないそれを越えてくるそれらは心を揺さぶり、撃ち破り、胸を打つそのものらは何者にも替え難いものがありますなぁ。恋愛ものでは「マブタノウラ」のもどかしいんだけど大切にしたいが故の思うように動けなくなってしまう不器用さを持った2人の関係性と固定電話という小道具のじれったさがすごく合っていて良い演出だった。
読了日:1月29日 著者:羽柴麻央
オトメの帝国 01 (ヤングジャンプコミックス BJ)オトメの帝国 01 (ヤングジャンプコミックス BJ)感想
鼻血が止まらん。ええ、ヤバかった。エロかった。シュチュエーションのエロティックが堪らな過ぎ。胸の小ささを気にする貧乳娘と関西弁の巨乳の娘の何気ないじゃれ合うから芽生える関係性がツボ。他人に弄られているの見て嫉妬を覚える貧乳娘のその実直な態度に徐々に絆され、意識し合う関係になる様にはキュンキュンするわ、エロいわで素晴らしい。あと、この人の描くボテッと厚めの唇が堪らなくそそるし、やはりエロい。あーもう、あーもう、堪らないな。
読了日:1月29日 著者:岸虎次郎
今日のあすかショー 2 (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)今日のあすかショー 2 (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)感想
あすかの可愛さで見れるし、読める。作品を追っていける。キャラだけの可愛さで読み込ませるのは簡単のようで難しい。可愛さだけなのか?可愛いさしかないのか?だけかもしれない、しかないかもしれないが…反発や否定的な意見をする邪念を払い覆いねじ伏せる力のある作品は総じて面白いなと感じる。2巻も健やかにかわいらしさを振りまくあすかが最高でした。あと、唐突に現れる藤森に吹く。あんなもん吹いてしまうわww
読了日:1月30日 著者:モリタイシ

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