2015年6月まとめ

2015年6月の読書メーター
読んだ本の数:54冊
読んだページ数:7604ページ
ナイス数:223ナイス

ちはやふる(27) (BE LOVE KC)ちはやふる(27) (BE LOVE KC)感想
沈み淀み翳り行く中で知る照らしてくれていた灯の大きさと温かさ。主要の2人が抜けてしまうという内容的にはもっと不穏漂う重苦しい空気になるかと思ったら脇役に焦点を当て、照らすことで浮かび上がらせる仲間の支え、助けなくして成り立たぬ本当の強さとは、本当の結束とは、という仲間の力強さが垣間見える今巻はハラハラしながらもグッときたり、キュンときたりしたんですが、どちらも机くんに対してなんですよ。もう一度書きますけど机くんなんですよ。いや〜机くんの格好さが決まっているんですわーシビれました。こんな仲間居たら安心でしょ
読了日:6月1日 著者:末次由紀
逃げるは恥だが役に立つ(4) (KC KISS)逃げるは恥だが役に立つ(4) (KC KISS)感想
拒絶が怖いから見捨てられるのが怖いから恥だから…羞恥心や罪悪感で苛まれ、塗り固められた囚われた観念。傷つくぐらいなら失うぐらいなら痛みと苦しみを伴うならいっそ諦観で片付けてしまい、傷つく事のないよう恐れを感じないように壁や殻を生み出しそこから距離を置く。でも、欲しいのは承認と接触。拭いきれない抗いきれない事実に平匡が揺らぎ、みくりはときめきだす。でもそれは今後契約結婚として成り立つのか?寧ろ風見の方が経験から培った達観とした割り切ったドライの関係性で進められる気がするが…でも何かが違う。そこが面白い。
読了日:6月1日 著者:海野つなみ
逃げるは恥だが役に立つ(5) (KC KISS)逃げるは恥だが役に立つ(5) (KC KISS)感想
なるーほど、みくりの過去にそんな事が…っと分かってから2人の歩み寄りが可愛くてしょうがない。中高生を扱った恋愛漫画や恋愛小説などよりもこそばゆくも慈しみ深くてそして、焦れたくて焦れったくて、恋愛に対してもう新鮮では居られなくなる筈の妙齢の女性と高齢童貞が初々しくも、もどかしい恋愛をしている新鮮さが斬新。拗れていて捻れている分、社会に出てる分、それがより複雑に絡み合ってきて、ふれあいというより向き合おうとする人を真摯に描いていて、それが結婚の在り方、意義までに及ばす恋愛模様は感慨深く興味深い。
読了日:6月2日 著者:海野つなみ
NON VIRGIN 【Limited Edition】 (WANIMAGAZINE COMICS SPECIAL)NON VIRGIN 【Limited Edition】 (WANIMAGAZINE COMICS SPECIAL)感想
画力に対しての不満は一切ありません。でも、話のセンテンスが非常に短いのでねっとりとしたボルテージの盛り上げに欠けるのが惜しい。もっと惜しいのは大体女性が堕ちるパターンが多いのでそれとは別のパターンがあると嬉しい。それと、もっと言いたいのはソフトMが引くぐらいのドSな女性を出して。気高い品性のある色香薫る人妻や熟した女性が乱れ堕ちてしまう背徳とか罪悪感を抱きつつも快楽に溺れる姿も良い。が、多過ぎる気がする。もっと主従関係をはっきりと分けさせて、服従させる女性の物語もあればバライティーが豊かになると思う。
読了日:6月2日 著者:織田non
プチヘブン (ムーグコミックス)プチヘブン (ムーグコミックス)感想
何がヤバいって物語のヤバさより描かれる女の子ね。肉体の発育途中を感じさせる浮き出た肋骨、膨らみかけている胸とかまだまだ未熟さが残る肉質感の身体をデフォルメを少なくした真性さがかなり犯罪臭漂う。そして、助長する男側がアレ。クンカクンカhshsしたりとか…なかなか。最初はまだ普通だったのにキモオタから爺い、果ては人ではないものにグレードアップしていく攻め側の謎の幅広さには草。ロリコンの炉マンが開かれるヘヴンズドアなエロ漫画じゃないすかね。無邪気の楽園が100万部売れる中この作品はどれぐらい売れたのだろうなぁ。
読了日:6月3日 著者:千家カゲロー
アフタヌーン 2015年 07 月号 [雑誌]アフタヌーン 2015年 07 月号 [雑誌]感想
波を聞いてくれの続きが読みた過ぎてとラブやんの最終回となっているので勤しんで馳せ参じた次第。波を聞いてくれはレディオまだ始まったばかりでまたまた読みたいけど…幾分は欲が収まった。麻藤さんビックリするぐらい誕生日の時に被る三角帽子似合わな過ぎでしょ(笑)流れでドリルタンクやって欲しかった。ラブやんは前号が実質の最終回だが、後日談として今号でお終いというやつで、やはり感無量ですね。もうフサさんは歳を取ることは無いのか。
読了日:6月3日 著者:
監禁お遊戯(オールカラー) (別冊エースファイブコミックス)監禁お遊戯(オールカラー) (別冊エースファイブコミックス)感想
読メで知る。マンガ読破!EXで読了。読むまで著者について知覚してなかったけど、リリィの人であーってなってあやかしの…であーあーとなってこの作品については全く知らんかった。内容は監禁と謳っているがその要素は薄くてベースが純愛テイスト。気の強い女の子も良いが、男の陽平のヘタレ具合というか駄犬具合が擽るような愛くるしさで男女共楽しめる作品に仕上がっているかなと感じた。幼馴染も出て来るが平気でピッキングする幼馴染は嫌だよ(笑)怖えぇよ。ヤンデレ要素あった陽平ヤバかったな。
読了日:6月4日 著者:佐藤沙緒理
月刊少女野崎くん(6) (ガンガンコミックスONLINE)月刊少女野崎くん(6) (ガンガンコミックスONLINE)感想
どのキャラ達も強烈にキャラクターが立っているのでどのキャラ同士が絡んでも産まれ出てくる笑いのテンポが小刻み良く、また恋愛の距離感も素晴らしく、くっつきそうでくっつかない、進展してなそうでゆっくりと進んでいる絶妙の残念さが巧いバランス感覚で保たれているから笑えて、また笑えてしまう。巻数を重なえ続けても衰えない面白さが病みつきになってしまう魅力で溢れてる。Amazonのレビューの評価で星1を付けている人もKindle化の遅さに対してで作品を待ちわびている期待の高さを感じる。でも、星1を付ける意味が分からないよ
読了日:6月4日 著者:椿いづみ
Stripe cats (別冊エースファイブコミックス)Stripe cats (別冊エースファイブコミックス)感想
マンガ読破EXにて。最近千家カゲロー先生の作品を読んで久しぶりにらする先生の作品を読みたいなと思ってた矢先に無料で公開されているという渡りに船な情報に直ぐ飛びつきましたが、こんなにも月日が経っていたのか。作品はこの商業本一冊のみであんまり活動的ではないがどうやって生活して居るのだろう?同人誌は出し続けてるみたいだが…。内容はH描写までの展開がかなり性急で話もムードもないが描かれる一枚絵やイラスト的な意味での女の子の可愛さが好きなので良いです。かわいいは正義
読了日:6月4日 著者:らする
Little GirlLittle Girl感想
主催:らする ある少女とミュージシャンの話。30数ページというとても短い区切られた中で語られるものと語られない余白に想い込み上げる悲哀とも歓喜とも言える切なさ切り裂く余韻。はっきりとは語られないが、言動や容姿から少女は不老不死と思わせるのだが…またそれとは別にミュージシャンにとって福音を齎す迷信があるのだが、その迷信や変わらない姿に関係なく愛し続けてくれた男の半生と深い愛情を注いでくれた事実は彼女にとっては刹那な時ではあったもののその愛情を分かち、受け入れる事の出来た一時の幸福ととも
読了日:6月4日 著者:MIEOW
ヒストリエ(9) (アフタヌーンKC)ヒストリエ(9) (アフタヌーンKC)
読了日:6月5日 著者:岩明均
セトウツミ 3 (少年チャンピオン・コミックス)セトウツミ 3 (少年チャンピオン・コミックス)感想
ソフマップに出てくるような女来た。続刊が出る度に深まり落とす影がね、闇がね、正直笑えない。だが、ある意味そこがスゴい。正直引くレベル。
読了日:6月5日 著者:此元和津也
膣内でオシッコ (別冊エースファイブコミックス)膣内でオシッコ (別冊エースファイブコミックス)感想
漫画読破にて。消防団員兼コメ農家兼ボーカルとマルチに活躍するイケメンエロ漫画家ピクピクン先生の通算4冊目となる作品なんですが、癖のあるエロ漫画はあるけどほぼ癖しかなかった。正直、私は乗り切れなかった。それと消しがあり得ないほどの真っ白でもう何がなんだか。あとは女性の断面図描写が独特で火砕流を想起したが、このような描写をまた見ることも読むことも無いだろう。貴重な体験をありがとうピクピクン先生。追記:天然猫肉汁アリス缶詰氏のレビューで『断面図はもはやグロを通り越したSF。』という表記に笑いを禁じ得ない。
読了日:6月5日 著者:ピクピクン
アイアムアヒーロー 17 (ビッグコミックス)アイアムアヒーロー 17 (ビッグコミックス)
読了日:6月6日 著者:花沢健吾
お尻触りたがる人なんなのお尻触りたがる人なんなの感想
合間に描かれるラフ画の方がエロいってなんなの。答:眼鏡っこが多いから。あっしゃーーーーす。その眼で見下した感じでオナシャス
読了日:6月6日 著者:位置原光Z
跳びはねる思考 会話のできない自閉症の僕が考えていること跳びはねる思考 会話のできない自閉症の僕が考えていること感想
本著に出てくる「感動とは 、自分が知らなかった世界を見せてもらえた時 、感じるものなのでしょう 。」に尽きる。読むまでは正直、独断と偏見による差別的な目で見ていた事に恥ずかしさを覚える。人は余りにも一側面しか見れていない事に驚かさる。内面の広がりを読み、その強さを知り、想像するだけで如何に先入観や欺瞞で接していたのかと。別世界でしかない、なかったものが読む事で知り得る、こう見えて、こう感じ取っていて、こういう風に考えて、培い得た心情の豊かさに触れられた瞬間、見方が変質する衝撃と人の多様性を感じさせてくる。
読了日:6月7日 著者:東田直樹
オトメの帝国 3 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)オトメの帝国 3 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)感想
やましいという想いに駆られるいやらしさのいかがわしさが漂わせるエロティクな百合具合は今のところこの巻が真骨頂。浅水×市ノ瀬の先輩と後輩関係に見る独占欲と嫉妬が纏わり付く葛藤と渇望。誰のものにもなって欲しくないと願い、私のものだけになって欲しいと想いながらもそれが内心いけない事だと分かってたはずだけど、その想い虚しく止められる事もなく加速する想いと交差するある行為と共に訪れるリビドーが噴出する危うさが堪らない。
読了日:6月7日 著者:岸虎次郎
それでも町は廻っている 14巻 (ヤングキングコミックス)それでも町は廻っている 14巻 (ヤングキングコミックス)感想
日常ものにおいてどう意味付けをし、どう味付をしていくかでいったらそれ町ほど他の追随を許さない日常ものは無いのではないかと思える。それぐらい話は練られていてミステリーもの、ホラーもの、SFもの(少し不思議も含む)、コメディーものなどとジャンルに富んで幅広く構成された話と時系列シャッフルから積み重ねられていく話の繋がり、浮かび上がっていく全体像からくる物語としてのダイナミズムある奥深さの巧妙さ。今巻のテーマは「似たもの」「似て非なるもの」と静ねーちゃんと歩鳥が中心となった夢現小説、夢幻小説が秀逸で素晴らしい。
読了日:6月8日 著者:石黒正数
日々ロック 2 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)日々ロック 2 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)感想
思い知る挫折、否定に次ぐ否定、フラストレーション溜まり揺らぎ続ける抑圧された助走から「ロックンロールやってる奴は2種類にわけられる ロックンロールをファッションのように着こなすクソ野郎とロックンロールで闘う奴だ」の台詞ともに加速度的に整い、始まり、走り出すライブ、フリーハンドで描かれる描線が醸し出すライブシーンの熱、躍り埋め尽くす歌詞の文字に日々沼のロックンロールで闘う姿が最高に格好いい。そして、最後の笑顔の余韻にまたシビレる。また折を見て読もう。そうしましょう。
読了日:6月9日 著者:榎屋克優
天盆天盆感想
読メで知る。将棋を模した天盆に見初められた少年と家族を取り巻く蓋という国に纏わる話。天盆の棋戦が動けば、呼応するかのように渦巻きうねり出す潮流。人が動き、歴史が動く。それが疾走感を持って駆け抜けていく気持ちよさとそれにともに引き連れだって教えてくれる人の生き様、待ち受けるドラマに相対する明朗なる愉快さが実に心地よい。凡天が天盆を通して辿り着いて見据えた光景と家族の絆が紡ぎ守り通せたそのものの想いが重なり、国までもが波に飲みこまれた歴史、証はどう生きたかではなくどう生き抜いたかに直結し、収束する。楽しかった
読了日:6月10日 著者:王城夕紀
平成生まれ (2) (まんがタイムKRコミックス)平成生まれ (2) (まんがタイムKRコミックス)感想
なんだただの天才だったのか。時代を終えるのには尚早過ぎやしませんかと思ったら「2」になって帰って来てた。殺伐とした空気に佐藤のウザさが好きでした。
読了日:6月10日 著者:ハトポポコ
ハーモニー (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション)ハーモニー (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション)感想
疲れた。でも、心地の良い疲労と思索が激しい思い巡る読後だった。生命至上主義、ヒューマニズムが齎すニヒリズム。引き抜かれたアポトーシスによる全体主義、生命主義のネクローシス。 自由意志の問題。自然。未知だったはずの砦、不可領域に介入することで訪れた意識の消滅が慈愛と優しさに満ちたシステム社会と合致した瞬間、哲学的ゾンビが跋扈する創り出された未来。そこには科学の発展と人類の繁栄を願って祈った結果、到達した合理化された痛みも苦しみもないなにものにも縛られないなにもないエデンの園。これが人が待ち望んだものなのか?
読了日:6月13日 著者:伊藤計劃
下ネタという概念が存在しない退屈な世界 マン●篇 1 (BLADE COMICS)下ネタという概念が存在しない退屈な世界 マン●篇 1 (BLADE COMICS)感想
何というディストピア。何を…ナニを考えているのでしょうね。振り回し、振り下ろし、握り潰す様を読んでるだけで私なら3秒も堪えられませんよ。こんなの頭おかしくなっちゃうよぉ。ラノベのコミカライズという事で何ですが、言葉遊びがかなり削られているのでは?と感じちゃうとこあるのですがぁ〜そこはどうなっているのでしょね。あと、コミカライズのせいなのか展開が早急で物語が性急過ぎて先走りし過ぎかなと思いました。それと、気になったのはマンコ・カパックとかチンポー湖みたいな人名や地名はどういう扱いになっているのか気になります
読了日:6月13日 著者:赤城大空,柚木N\'
勇者ヴォグ・ランバ(1) (アフタヌーンKC)勇者ヴォグ・ランバ(1) (アフタヌーンKC)感想
伊藤計劃の作品「ハーモニー」の設定から換骨奪胎した作品。核戦争はまだ発生してないが、核戦争はなくともいずれ起こりうるかも知れない不確定な不安より確定されたペインフリーによる緩やかな生存戦略は財布は使いこなせず、貯金箱に走る脳という喩え思い出す。人は痛がり屋ですからねぇ。ハーモニーには無かった発現や這脳の特色ある設定が今後どう切り崩すのかが楽しみである。キーハのヴィジュアルが決まった中で「理性ノナイ物ニ敬意ヲハラウ用意ハナイ」の台詞を吐くコマが好き。でも、この濃度を2巻で収めきれるのか不安は残るが期待も募る
読了日:6月13日 著者:庄司創
勇者ヴォグ・ランバ(2)<完> (アフタヌーンKC)勇者ヴォグ・ランバ(2)<完> (アフタヌーンKC)感想
面白さにも色々あるということ。爽快な面白さもあれば纏わり付いて離さない面白さもあるということ。でも、後者は思考する面白さだから人によって浸透する量は違う。故に売れにくいだろうなと。「虐殺器官」「ハーモニー」を下地に独自性と、2巻というコンパクトに纏めたので説明不足は否めなったが、真摯に問い掛けに対して向き合って取り組んだ漫画ではあったかな。記号、価値観、流動、更新。壮大で何とも途方も無いが、何とも有意義な。
読了日:6月14日 著者:庄司創
弟の顔して笑うのはもう、やめる 1 グループ・ゼロ弟の顔して笑うのはもう、やめる 1 グループ・ゼロ感想
秀麗で美麗な絵柄とは裏腹に流れる秘めやかな不穏が目に焼き付ける巧さ。紙一重の上で成り立つギリギリに零れ落ちるか零れ落ちないかの一線を決定的に踏み込ませず、越えさせずにひらりとかわして揺さぶり動かす危うさがね、覗かせては魅せる焼きつかせ燃え上がれせるせきせきと募らせる禁忌の恋情が何方に傾くのかが先が恐いようで気になりますね。如何しても。でも、何方に転ぶにせよ傷なしでは済まないだろうな。ひぇぇ、怖えぇ。
読了日:6月14日 著者:神寺千寿
カードゲーム付き 宝石の国(4)特装版 (プレミアムKC アフタヌーン)カードゲーム付き 宝石の国(4)特装版 (プレミアムKC アフタヌーン)
読了日:6月15日 著者:市川春子
宝石の国(4) (アフタヌーンKC)宝石の国(4) (アフタヌーンKC)感想
表紙いつになくキラキラして素敵やん。愛染明王みたいの出てきたと思ったら…何だこの生き物は…!モフらせろ、もふもふさせろってなりました。奔放で掴み所がないけどキュートでコミカルさは堪らないね。夏服、もふもふ可愛い。
読了日:6月15日 著者:市川春子
オトメの帝国 6 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)オトメの帝国 6 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)感想
くそっくそっめちゃくちゃくそ可愛いな。おい、めちゃくちゃ可愛いぞ。どうするのこの可愛いさ。なんだろうなこの可愛いさは、エロいし。まったくもって最高。満点。光な。陰影をつけた表現は散見するけど光だけで演出する感性な。窓辺から差し込まれる木漏れ日に照らされる日常と非日常感の演出にはもう感動すら覚える。嫉妬、ジェラシー、焼きもちを妬き、そこから発露する心情、表情の情念には抑え難きものとすくわれた気持ちに訪れる甘美な光景には堪らないものがある。また一生追っていこうと思える漫画家が出来た。追う。
読了日:6月16日 著者:岸虎次郎
オトメの帝国 7 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)オトメの帝国 7 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)感想
どの恋仲も良いですけど何より大きく変わったのはほのかとエリーシャでしょうね。筋金入りのオタクでそのせいでイジメにあって拗れて人に心をなかなか開くことのなかったほのかが自由奔放のエリーシャによって徐々に氷解して連れ立っては見せてくれる新しい出会い、新しい世界、見ようとしなかった景色たち。その中で今回描かれる夏祭りの終わってしまう儚さといずれ来るであろう別れの物悲しさが重なる切なさが心を締め付けます。人の心情をきちんと丁寧に吟味して考慮し描いているから読んでいて幸せが伝わったり、心の痛みが沁み入ってくる。
読了日:6月17日 著者:岸虎次郎
竹易てあし漫画全集 おひっこし (アフタヌーンKC)竹易てあし漫画全集 おひっこし (アフタヌーンKC)感想
キャラにツッコミを控えさせてセルフツッコミで切り開くスタイル。一昔前のエロ漫画を思い返す。五夜の上官の指示を待たずに捕虜を撃っちゃう奴だよ遺影が一番のお気に入り。私も惜しむらくはそうしたい。とりあえず天然物でもなんでも良いんで捕虜を捕える事を人生に取り組みたいと思う。漠然と俄然に邁進したい。
読了日:6月17日 著者:沙村広明
神様がうそをつく。 (アフタヌーンKC)神様がうそをつく。 (アフタヌーンKC)感想
評価が異様に高かったので。読み進めるうちに判明する家庭事情のエグさがなかなかどうして。また現実にありそうで言われぬ虚無感が漂うが、ひと夏の思い出、束の間に過ごす事になる楽しい日々、知る恋心と青春の甘酸っぱさもあるが、やはりそれ以上に影落とすどうしようもない現実に対して健気に必死に抗い明日に向かって進もうする子供の懸命さが胸を打つ。でも、子供でまだまだ未熟で力が無いわけで現実に打ちのめされるけど、決して絶望だけではない優しさが救いである。でも、父親ほんっっっとクズ。身勝手過ぎるわ。
読了日:6月17日 著者:尾崎かおり
Z〜ゼット〜 (3)完 (ニチブンコミックス)Z〜ゼット〜 (3)完 (ニチブンコミックス)感想
まぁ見切りをつけたんでしょうな。雑誌の休刊に伴い終了ということで残尿感が大いに残る終わり。一つ気になるのだが発生後期に従って平定されてある程度の秩序を取り戻すが、動物のゾンビ化ではそのような事はあり得なくないか。ネズミ出てきたがネズミのゾンビ化が発生したら抑えようがないような気がするんだが…。媒介者として数、サイズとか考えても爆発的に人ならず様々なものに影響を及ぼすと思うが駆逐したのだろうか?ゾンビのAV撮影は面白かった。需要あるのかよと思うが、実際現実で制作されているからな。人のどうしょうもなさ良かった
読了日:6月20日 著者:相原コージ
うちの妻ってどうでしょう?(7) (アクションコミックス)うちの妻ってどうでしょう?(7) (アクションコミックス)感想
なんだかんだ言いながらも福満氏の妻に傾ける愛の大きさは言わずもがな。最終巻という事で最後に妻から見た夫、福満しげゆきの姿を妻から聞き取り、プロットにして作品に描いても良かったのでは?とは思った。番外編としてまとめて出版したら良いんじゃないですかね、どうでしょう双葉社さん。
読了日:6月20日 著者:福満しげゆき
はるかリフレイン (Jets comics (702))はるかリフレイン (Jets comics (702))感想
絶版から。彼氏を救う為にループを繰り返す話。好きでも嫌いでもない終わり方なのだが、どうにもすっきりしない。うーん、この他になかったのかという…。進研ゼミに連載されていたみたいですが、どう足掻いても変えられない運命は読んでいる人への皮肉だったのかね?
読了日:6月21日 著者:伊藤伸平
だいらんど (Hard comics)だいらんど (Hard comics)感想
読メで知る。絶版から。丸こい絵柄で描かれるメルヘンチックな世界に迷い込んでしまったヤクザというアンバランスな関係性が織り成すユーモアある空間とこの世界の謎に迫りつつ、解き明かしつつも次第に明かされる謎解きがグイッと物語に引き込ませる。そして、最後に辿り着く事になる真相と主人公が選び取った行動もまた興味深くて綺麗にまとめられていた。良作。あと、成人向け漫画も執筆されているみたいだが、この絵柄でどのような内容で描いているか気になる。
読了日:6月22日 著者:がぁさん
女子小学生はじめました P! 1 (ジェッツコミックス)女子小学生はじめました P! 1 (ジェッツコミックス)感想
30歳童貞が魔法使いでは無く女子小学生になってHなハプニングに巻き込まれるTS漫画かと思った?残念、他の女子小学生のパンツを脱がせたり、パンツを穿いたり、パンツを被ったり、パンツを嗅いだり、集めたりする漫画でした!なんだよ最高かよ続けろ‼︎
読了日:6月22日 著者:牛乳のみお
女子小学生はじめました P! 2 (ジェッツコミックス)女子小学生はじめました P! 2 (ジェッツコミックス)感想
るるのお姉さんがクレイジーサイコレズにならないか心配…いや、期待してます。あと、ハガレンのパロディーは何故にこうもパンツが絡んでくるのか?「男子高校生の日常」の中で等価交換のネタでパンツ交換ネタあったが、パンツで錬成陣が描かれようとは思いませんでした。まったく最高かよ続けろ‼︎
読了日:6月22日 著者:牛乳のみお
かごめかごめかごめかごめ感想
ダ・ヴィンチから知る。上手い文章は行間を読ませると言われるがこの漫画はコマとコマの間に流れる余白かな。必要以上に言わないし、語らない、描かないという驚く程、情報が削ぎ落とされているのだが、削ぎ落とされた分、研ぎ澄まされた訴えかけ、伝える人の、人生の縮図が漫画の中に静謐に淡々とながらもしなやかに詰め込まれている。それも引いて眺めるように。漫画家はこうも作品との間に距離を取りながら描けるものなのかと。これも一つの表現の極みかも知れない。稀有な才能。
読了日:6月22日 著者:池辺葵
罪×10(3) (ガンガンコミックスONLINE)罪×10(3) (ガンガンコミックスONLINE)感想
顔バレしてるのに覆面する意味やキャラの大体がドアを開けるのを間違えようが壊そうが死んだはずの奴が普通に生きていようがコピー芸を使って来ようが勢いで片付けるノリに特化したノーガードスタイル私嫌いじゃないわ。
読了日:6月25日 著者:山内泰延
鉄風(6) (アフタヌーンKC)鉄風(6) (アフタヌーンKC)感想
夏央と早苗の因縁対決に決着。そして、明かされる夏央の歪んでしまう過去の因果に絡む早苗の固執する理由が更に試合をヒートアップさせ、盛り上がらせる。楽しい、楽しいぞ、ワクワクする。でも、刊行ペースをもう少し早く……。ほんとそれが辛い。それと、もう一人の過去も明かされるが何とも薄気味悪い。少年マンガのようなひたむきにただただまっすぐに目を輝かせながらも格闘技に打ち込む姿がこの作品だと気持ち悪い存在感として異彩を放つ様に惚れ惚れとし、歪みまくった夏央とゆず子の対決を想像しただけでも否応なしに心が躍る。
読了日:6月25日 著者:太田モアレ
The Mark of Watzel (ヤングジャンプコミックス)The Mark of Watzel (ヤングジャンプコミックス)感想
読メで知る。一冊に過不足無く詰め込まれていてかなりの完成度の高さ。読み込ませるストーリーが一冊にまとまっているので読みやすく良い。何よりも後味が良いのが気持ち良かったりする。こう、信じたくなるよね。これが難しくも大切。
読了日:6月25日 著者:武富智
魔法少女まどか☆マギカ film memories (まんがタイムKRコミックス フォワードシリーズ)魔法少女まどか☆マギカ film memories (まんがタイムKRコミックス フォワードシリーズ)感想
第10話「もう誰にも頼らない」(無理だよ…私、何にもできない。人に迷惑ばっかり掛けて、恥かいて。どうしてなの…?私、これからも、ずっとこのままなの?)???「だったらいっそ、死んだほうがいいよね」13:44(死んだ方が良いかな…)???「そう、死んじゃえばいいんだよ」(死んで…しまえば……はっ!?ほむら「ど…どこなの、ここ…?」ほむら「何?何なの!?」ほむら「え?いやっ!あぁっ!」
読了日:6月25日 著者:原作:MagicaQuartet
アホガール(6) (講談社コミックス)アホガール(6) (講談社コミックス)感想
壮大なテーマが織り込まれたマンガや重厚なストーリー展開が待ち受けるマンガも良いけどこういうマンガも必要だよね。今日笑って明日には忘れて、また、ふっとしたきっかけで読んで元気を貰っているというね。全人類がよしこになったらという話には良いかもしれないとは思ったとこで俺の中のジョンレノンが想像してごらんって語り出したので想像したら平和と愛に溢れた世界だったけど人間文明の崩壊した猿の惑星になってた。
読了日:6月26日 著者:ヒロユキ
奉仕委員のおしごと (WANI MAGAZINE COMICS SPECIAL)奉仕委員のおしごと (WANI MAGAZINE COMICS SPECIAL)感想
評価が異常に高かったので。名前は知っていたがどんなものを描いているのかは知らなかった。調べるうちに富野由悠季に「君の絵には怨念がある」と言われたこと、その画力の高さについての絶賛が見受けられたが、読んで疑問符では無く納得の成る程。女性は頭の天辺から足の爪先まで精妙に描かれ、男性は筋肉ゴリラからショタまでと男女問わず描き分けの幅広さも凄い。内容は全体的にノリが良くて軽いが表題作は話の根幹と画力が相まって生々しいエグさに昇華してあってなかなか。その中でコメディ要素の高い「明日はV」はオチも含めて酷い(爆笑)
読了日:6月27日 著者:胃之上奇嘉郎
終夜セクソロジー (メガストアコミックスシリーズ No. 340)終夜セクソロジー (メガストアコミックスシリーズ No. 340)感想
彼女たちはとんでもないものを盗んでいきました。男たちの貞操です。女性上位の話が多くて男たちの抵抗虚しく奪われてしまう童貞。頑なに守ろうとも奪われるのは止むなしとも言える理性を蹂躙する奔放で惑わす女性たちがエロくて可愛い。蕩けた様子でおねだりせがむ切なそうな表情だったり、誘惑的に魅了するむちっとしたボディだったりと理性など保つことが難くない描写力が素晴らしいです。その中で兄に発情する妹が親の目を盗んで暴走しだす物語と普段は冷徹でクールな飼い猫が擬人化してベット上で甘えに甘え倒す激甘なH描写が堪らなかった。
読了日:6月27日 著者:井雲くす
キツデレ (WANIMAGAZINE COMICS SPECIAL)キツデレ (WANIMAGAZINE COMICS SPECIAL)
読了日:6月27日 著者:石川シスケ
SYLSYL感想
主催:じぇーむら 内容はクジラックス先生にも使ってもらえたオカズ本と言えば諸兄にもわかりますね。この方はストーリー仕立てのやつよりは一枚絵で読ませるやつが好み。
読了日:6月28日 著者:baroQue
pdpd
読了日:6月28日 著者:baroQue
エリーンペロペロ×2エリーンペロペロ×2感想
主催:もじゃりんモナー歓喜快楽天。動向注意、っと思ったら単行本出るみたいだが……望んでいた形では無かった。買うけどね。
読了日:6月29日 著者:チームキハラ
純愛イレギュラーズ (MUJIN COMICS)純愛イレギュラーズ (MUJIN COMICS)感想
良かった。表紙を見た時、アクロトモフィリア、フリークス嗜好に走ったのかと思ったら、成る程ね。配慮と理解を欠いた作品ではなく敬意と尊重を感じる作品であること、になっていることに取り組んだ真摯な姿勢が感じられる。形はどうあれ純愛。社会や常識から外れてしまう事だろうが、そうなってしまった経緯や背景を示し、哀切をもってそれでも愛し、愛せるその尊さにその行為の美しさまでに昇華させた試みのある挑戦は素晴らしいの一言。乳牛の話はエスプリの効いた風刺漫画になっていてこれもなかなかな物語。他の話は新堂エル先生らしい。
読了日:6月29日 著者:新堂エル
PICTULIAPICTULIA感想
主催:おはぎさん/袁藤沖人 人物から背景そして小道具に至るまで端麗な絵柄で描かれた作品。その美麗な絵からエロ目的より正直、イラスト集を眺めている感覚に陥る。漏れなく眼鏡っ娘しか出てこないので眼鏡っ娘スキーには堪らない逸品。
読了日:6月30日 著者:70年式悠久機関
狸のおばちゃんといっしょ狸のおばちゃんといっしょ感想
主催:小石ちかさ 狸おばちゃんの深い包容力。その包容力にもふられたいです。
読了日:6月30日 著者:磊落神社
Pretty Cure Light WoondsPretty Cure Light Woonds感想
漫☆画太郎が描いたようなプリキュアジオングを一撃で、クィンマンサをこのザマにするキュアブラック。安心安定のコピー芸。尚、ばばあは出てこない模様。
読了日:6月30日 著者:priestess…live

読書メーター