2016年3月まとめ

2016年3月の読書メーター
読んだ本の数:41冊
読んだページ数:4247ページ
ナイス数:235ナイス

トーキョーエイリアンブラザーズ 1 (ビッグコミックス)トーキョーエイリアンブラザーズ 1 (ビッグコミックス)
読了日:3月2日 著者:真造圭伍
河童河童感想
芥川龍之介が抱えていた諸問題や苦悩のバックボーンを解説した記事を合わせて読んだお陰か小説というより死に向かっていった彼の半生を表された資料としての方がしっくりとくる読み心地。故に自殺を遂げた河童の骸の側で悲しみに暮れる雌の河童を気遣い、何も知らずに笑う子どもをあやし、唯一そこで涙する描写は何とも言えない。親の姿だ。
読了日:3月2日 著者:芥川竜之介
ききみみ図鑑 (ビームコミックス)ききみみ図鑑 (ビームコミックス)感想
3333冊目登録本。3月3日は耳の日。いい機会だという事で読みました。勿論紙からは音は出ない。でも、音色を表すことも響かすこともマンガによって表現すことは出来る。音を一つとって様々でこの作品はそれを逃さないよう繊細に注意深く研ぎ澄まし傾け、時には音の躍動を大胆に掻き鳴らし掻き乱す。情感を鼓動する音に乗せ、コマがリズムを刻み、コマの動きがグルーヴ感を生み出し、音を奏でだす。また擬音、台詞を排することでイマジネーションを刺激する趣向を凝らした表現もあり。聞こえないからこそ試しみ見えた漫画。HelloMusic
読了日:3月3日 著者:宮田紘次
エロマンガノゲンバ 作家特別インタビュー ゴージャス宝田編エロマンガノゲンバ 作家特別インタビュー ゴージャス宝田編感想
漫画家が語る影響を受けた作品、漫画家の話は何でこうも興味を唆るのだろう、ほんと大好き。少女漫画から影響を受けたみたいだが、エロ漫画家に女性が多いのはこうした土台が強みに働いて台頭へと繋がっているのかも知れない。あと、推論ではあるが鬼畜系はプライベートが充実している人の方が描けるや読者もその傾向が強い印象は意外である。
読了日:3月4日 著者:ゴージャス宝田,URAN,御免なさい,ドルリヘコ
フランダースの犬フランダースの犬感想
アニメは観たことは無いが最終回のシーンは余りにも有名で最終回のシーンだけを知っている作品ですが、原作は微妙に台詞が違っているが悲壮を伴った終わりには変わりなかった。困窮した貧困の苦しみというより少しの掛け違いにより、徐々に狂いだし、その重荷が1人の青年ネルロと忠犬パトラッシュを覆い潰していく見捨てられた息苦しさは社会的な貧しさが酷く物悲しい。その中でルーベンスの絵画に傾けるネルロの信仰は荘厳で気高く美しい。それがたとえ死してもなお。
読了日:3月5日 著者:マリー・ルイーズド・ラ・ラメー
八尺八話快樂巡り 異形怪奇譚 (ムーグコミックス)八尺八話快樂巡り 異形怪奇譚 (ムーグコミックス)感想
都市伝説、怪談、オカルトをモチーフにしたエロ漫画が存在するということを皆さんはご存知であろうか。そんな馬鹿な与太話あるかという声が聞こえてきそうだが、Jホラーの金字塔とも言える貞子を萌え化する国。容易の所業である。古今東西集められたそれらは異形、異界に見初められ、妖艶に魅入られた者たちの意に反して訪れる抗えない悦楽の乱舞で、そこへ身を溶かし呑み込まれてく様は、蠱惑的な色欲に溺れ、逃れられない恐怖が入り交じる魅惑的で不思議な世界が広がるエロ漫画であった。故に抜けるか抜けないかはあなた次第(`・ω・´)キリッ
読了日:3月7日 著者:叙火
A Beautiful Greed Zトン人外総集編A Beautiful Greed Zトン人外総集編感想
2009年に「equus」があり、SHISとしてのケンタ薄い本が2010年か。当時、人外娘は地下と呼ばれており、そこから2011年九井諒子のデビュー、雑誌リュウの人外ヒロインの牽引でブームと成り、一つのジャンルとして世間に認知され始めたという感じの流れかな。更に精査したら面白そうではあるな。総集編とあってケンタウロス、オクトフォルグ、河童、座敷童子、シャチ娘、商業誌にも掲載されていたイエティと豊富なバリエーション。人外娘のエロに挟まれる人外娘に向けられた機知に富んだ生体考察や触手の体系化にみる生物学分類、
読了日:3月7日 著者:SHIS
あそびあそばせ (ジェッツコミックス)あそびあそばせ (ジェッツコミックス)感想
前作もそうだが、涼川りんの持ち味の一つは何と言ってもキレッキレの切れ味抜群の顔芸である。それを表せる異様な表現力は感嘆しかない。可愛らしい美少女たちの戯れを描いてると思えば、南極1号の顔やおっぱいを見詰める真に迫る真顔、ダリの時計顔などのデフォルメが効きまくったものから写実的なものまで豊かな表情が活き活きと自由自在に闊歩し、一癖二癖もあるキャラクターと組み合わさってカオス。単行本だと編集部の煽りが無くて少し残念かなと思ったが、帯にズック飛ばしの遊戯があるが1巻には載っていない。ちゃんと仕事しろ編集部。
読了日:3月8日 著者:涼川りん
ヒナまつり 10巻 (ビームコミックス)ヒナまつり 10巻 (ビームコミックス)感想
ヒナまつりも10巻の2桁台に突入し、高校生編が本格的に動き出すが、時が経て成長した者も居ればまるで成長していない者も居るというリスタート。何年経とうがやはり新田が不憫なのである。ヒナの弁当に巡り、バイト先でまさか初めて呼ばれるお父さん発言がそういう風に実る残念さよ。そして、完全にギャグ漫画から逸脱したハートフルに描かれるアンズとの親子像とヒナとの親子像の落差に苦悶する新田には憐憫の情しかない。あと、超能力が殆ど使われなくなったが今後もこんな感じに進むのだろうか。
読了日:3月8日 著者:大武政夫
あの娘にキスと白百合を (4) (MFコミックス アライブシリーズ)あの娘にキスと白百合を (4) (MFコミックス アライブシリーズ)感想
至高。誰かを想い、誰かそれの為に想うのではなく、誰かを想い想われる。それだけで世界は輝いてみえる。それはなにもにもかえられない幸福。眼福である。
読了日:3月9日 著者:缶乃
ひとり暮らしのOLを描きました 1 (ゼノンコミックス)ひとり暮らしのOLを描きました 1 (ゼノンコミックス)感想
ダメでも日々は続く……
読了日:3月9日 著者:黒川依
ばらかもん(12) (ガンガンコミックスONLINE)ばらかもん(12) (ガンガンコミックスONLINE)感想
普段明るいなるから想像できない父親を恋しく想う吐露なんてされたら、そりゃ涙腺にグッときてしまうよ。なるを含め島での先生の存在が日増しに大きくなっているのを巻数を重ねるごとに感じるが、最終的には島を離れてしまうのだろうか。そうなったらふつーに泣ける。それぐらいまでに今巻は島民と先生の繋がりを強く感じさせる温もりがじんわりと心に沁みた。
読了日:3月9日 著者:ヨシノサツキ
equus (Feelコミックス オンブルー)equus (Feelコミックス オンブルー)感想
読メで知る。BLなので同性愛を謳っているが、ケンタウロスと人の種族間の関係性までに言及が更に及ぶが、同性愛ないし種族愛のそこにある俗世を超えた先にある心の奥底に掬い残る想いの発露は、どこまでも透き通る純粋な想いで、その愛念に崇高な美しさを見、人より長命な特性が殊更に儚さや切なさを生み、それに身悶える。大胆に余白を取り、そこに台詞をぽつりぽつりと浮かび上がらせるコマ割りも印象的だが、ケンタウロスの背に乗って駆けるシーンが好き。人に背を赦すということはどういう気持ちなのだろうとこの作品ならではの思いに駆られる
読了日:3月10日 著者:えすとえむ
団地魔女 (IKKI COMIX)団地魔女 (IKKI COMIX)感想
童夢、ちーちゃん、団地妻などなど創作には直接的、間接的に舞台装置として表される団地。蠢めく得体の知れない生き物としての団地の不気味さに少年が突然現れたムチムチで淫靡なお姉さんによって精通を遂げる得体の知れない成長は意外や清爽。出し切った感。 あと、この作品よりPixivや同人誌の方が評価を得ていて其方の方に興味がわく。
読了日:3月11日 著者:派手な看護婦
駄能力JK成毛川さん 1 (ビッグコミックススペシャル)駄能力JK成毛川さん 1 (ビッグコミックススペシャル)感想
リモコンが行方不明になって意外な所から出てくるのも何でこんな所に?っていう所に陰毛が見つかるのも妖怪のせいでオチンロンの皮がお毛けをまきこんでもどるのも…これは事故だ。表題に駄能力JKとあるが、正確には妖怪陰毛散らし、リモコン隠し、雨女とマイナー中のマイナーな妖怪が織り成すラブコメディ。成年出という事で描かれる女の子は頗る可愛いしエロいのだが、ヒロインがその能力故に残念でしかない。サブヒロインに押されがちだが、1番おっぱいが大きい。1番おっぱいが大きい。大事なことなので2回言いました。成毛川さん頑張れぇー
読了日:3月11日 著者:菅森コウ
三色ボールペンで読む日本語 (角川文庫)三色ボールペンで読む日本語 (角川文庫)感想
三色ボールペンは、「読書の身体感覚」を技化する方法で、本を読み進める時に感覚は微妙に揺れ動いている。微かな微候を捉え、形にして刻みつけるのである。 読書は、他者の思考に寄り添う訓練であり、読書は、他者を自分の中に住み移らせる行為でもあり、また自分と異なる他者のものの見方に、一度、自分の身を浸してみるという行為である。 これらを線を引くという肉体的な刻みつけによって、自分の感覚が視覚的に捉える事ができるものとしてより本と関わりを強くさせる。
読了日:3月13日 著者:齋藤孝
カガクチョップ(2) (メテオCOMICS)カガクチョップ(2) (メテオCOMICS)感想
カヅホ先生のリョナ漫画が読めるのはメテオコミックだけ。カヅホの闇は深い。テレビCMを長倉蓮が田村陸心、鈴園沙衣を赤崎千夏の配役で実質キルミーなので盛本雨柚をあっ・・・
読了日:3月13日 著者:カヅホ
アウシュヴィッツ収容所―写真ドキュメントアウシュヴィッツ収容所―写真ドキュメント感想
生産という言葉、文の舌触りの悪さ。総死者400万人とあるが、現在は改められ、人によって諸説があるが150万人〜100万人となっている。戦争は人が人を殺めるという蛮行もあるが、1人の人間が大多数の人を任意に容易に殺す事が出来ることの恐ろしさを教える。人の狂気というより心の鈍化に冷ややかさを覚える。効果的に効率よく処分し、如何に成果を上げるか、如何に数字を計上できるか、如何に生産出来るか。夥しい数の装飾品が転がる写真、堆く重なり合った義手、義足の写真は物を言わなくも語る。家族に宛てた手紙が数字の裏で人を語る。
読了日:3月13日 著者:国立オシフィエンチム・ブジェジンカ博物館,グリーンピース出版会
銃座のウルナ 1 (ビームコミックス)銃座のウルナ 1 (ビームコミックス)感想
これは何なんだからこれからどうなるんだと吞み込まれる世界観は見事。ただ、これからどうなるのかが未知数ともいえるので評価し難い。然し、未だ解き明かされない謎、思惑、舞台となる雪降る静寂とした中で繰り広げられる蛮族ヅードとの白熱した銃撃戦の緊迫あるストーリーの吸着力はやはり見事。あと、装丁が凝った仕掛けで製本されているので電子版よりは紙媒体の購入をお薦めする。
読了日:3月15日 著者:伊図透
FLIP-FLAPFLIP-FLAP感想
最初は好きな娘を振り向かせる為という不純な動機から始まったピンボールが徐々に帯び始める熱気や意識の変化から遂にその熱量は沸点を超え、昂揚感に訪れる静粛と迎えられる何処にでもない自由な世界へ到達する主人公の変化と共に語られる成長する姿は、心が、魂が、震える。無意味だろうと、見返りがなかろうと、不格好だろうと、夢中になれる、本気になれる。その答えは単純明快、好きだから、楽しいから。其れを見出すのは何者でもない自分自身。無意味だった筈のピンボールが好きだからこそ心の底から楽しむ主人公の姿には胸を焼き尽くされる。
読了日:3月15日 著者:とよ田みのる
甘々と稲妻(1) (アフタヌーンコミックス)甘々と稲妻(1) (アフタヌーンコミックス)感想
電子無料版。この作品を評するにあたり正当な論じ方ではないので世間一般とはズレるが、TVだったか子ども、食事シーンを入れると視聴率は上がるとあった気がするが、正にこの作品はそれであり、売れている漫画として頷ける。話もハートフルで読んでいて心地が良い。だが、私の中でそういった食事風景や環境が無かったので共有出来ないのである。綺麗事な虚構でしかないとあげつらう自分が居て素直に楽しめなかった。
読了日:3月16日 著者:雨隠ギド
ガルパンFebriガルパンFebri感想
ガルパンはいいぞ」に含まれる想いや含蓄が十人十色で表される各々に関わった方々にインタビューしたガルパン愛は、自分とは違った見方や感じ方の新たな発見や驚きがあり、また、そうそう、そうなんだよと思わず相槌を打ってしまうような同じ視点の共感もありつつ、各人のガルパンに対する楽しみ方も好き好きで、そして、アニメに携わったスタッフ、キャストによる作品に込められた想いやアニメとして表し、表現することへの奮励努力と伝える為の惜しみ無い尽力に一層とガルパンが好きになった。語り尽くせない魅力に溢れた作品。ガルパンはいいぞ
読了日:3月16日 著者:
オトメの帝国 9 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)オトメの帝国 9 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)感想
これまでの登場人物の交流が盛んになるが、やはり見所は観覧車の話だろう。今迄で積もった想いをあーちゃんに向けて精一杯に一生懸命に伝えるちえのあーちゃんを労わる慈愛に涙し、観覧車という密室に満ち満ちに満たされる甘い百合空間に吐血しました。本当に有難う御座います。そして、新たな交流でのマスク先輩が加わるが、これは趣がガラリと変わり、冷徹と言える拒絶の表情、不穏な空気に目が離せない。この二つ表情、心情にしろ、一旦時が止まったような一拍を置いてから動きに転じるモーションが引き込ませつつ魅せるから印象深く刻まれる。
読了日:3月21日 著者:岸虎次郎
蟲笛蟲笛感想
内容もさることながらまえがきと共に寄せられた「夢で見た顔の絵」の薄気味悪いこと。実際にあった事件をモチーフに構築された作品集で、人が陥る狂気ではなく、人の欠落、欠陥を表した漫画であると受ける。其れらの暴虐に曝され、蝕まれる不可解な現実に引き裂かれていく残酷さと助けを求める声なき声も届かず、救いの手も不躾に振り払われる悲惨な日常がキリキリと心を締め上げてくる。
読了日:3月21日 著者:円山みやこ
アニウッド大通り 2アニウッド大通り 2感想
「僕らの職業は…子供の大切な時間を奪う仕事だからこそ…奪うなら出来るだけ良い時間を与えるんだ」名言ですよ。物語としては作者が何を描きたいのか掴み損ねている。アニメについて描きたいのか、親と子について描きたいのか、人情話を描きたいのか、要素が色々と分散して、弛みを感じるので引き締めて貰えると読みやすい。
読了日:3月22日 著者:記伊孝
四丁目の夕日 (扶桑社文庫)四丁目の夕日 (扶桑社文庫)感想
救いも助けもないただただ鬱屈とした不運の積りに積もった不幸の坩堝を最後の最後で呆気なく台無しにしてしまうエンドには漫☆画太郎のトラックオチとしての近さを感じて、えーとなりながらも思わず苦笑い。然し作者の何においてもせせら笑う一貫としたシニカルな姿勢が悪趣味とも底意地の悪さが最悪とも才能とも言える。あと、目。目なの。キチガイの目。此れの描写の克明さが素晴らしい。虚ろな目だったり、何処にも据わってない目。これが画面から伝わる迫力と淀んだ風景や小汚いおじさんおばさんと漂う仄暗い底の底は一度覗いたら忘れられない。
読了日:3月23日 著者:山野一
ゴールデンカムイ 6 (ヤングジャンプコミックス)ゴールデンカムイ 6 (ヤングジャンプコミックス)感想
物語の質は変わらないが変質を遂げた今巻。第51話のタイトルでうん?となったが、その殺人ホテルでの話で更に不安に。そして、出版がYJとなっているので今後、作品として食い潰されるか、踏み留まるかは作者の腕次第だろう。シリアスとギャグ、緊張と緩和。この二つをバランスとって天秤に掛ける難しい作業だ。そして、何方も無くてはならない。
読了日:3月23日 著者:野田サトル
アニウッド大通り3アニウッド大通り3
読了日:3月24日 著者:記伊孝
RE TAKE 全年齢版 第参集RE TAKE 全年齢版 第参集
読了日:3月24日 著者:きみまる
ダンス・マカブル 〜西洋暗黒小史〜 1 (コミックフラッパー)ダンス・マカブル 〜西洋暗黒小史〜 1 (コミックフラッパー)感想
Tout Petit Moineauを聞きながら。ニッチな歴史物を描いている方と作者を認識していたのですが、この作品も歴史物で欧州史に残る暗黒時代に使用された拷問、処刑に纏わる話をオムニバス形式で纏めた漫画である。拷問に掛ける人の狂気や残虐性もあるが、そこに辿り着くまでの葛藤や人間性を垣間見せる中に信仰に対して盲信的に熱狂的に呑めり込んでおかす狂いや狂った末の孤独や哀愁を見せる情景がより人を浮き彫りにさせ、そして、影を落とした闇が訴えかけに成功している。拷問が詳細に描かれているので興味がある方には良いかも
読了日:3月26日 著者:大西巷一
ダンス・マカブル 〜西洋暗黒小史〜 2 (コミックフラッパー)ダンス・マカブル 〜西洋暗黒小史〜 2 (コミックフラッパー)感想
Moldy Eyeを聞きながら。1巻より話一つ一つが長めで拷問道具や処刑器具そのものより関わった人の内面をより深く丁寧になぞっていて重苦しい読み応え。ジルドレは正にペドショタリョナ鬼畜の性癖四重苦の歩く青少年条例違反っぷりで突き抜けた狂人。こいつ頭おかしいよ。温情を携えた死刑執行人サンソンはその人柄からこの時代の膿をより鋭利に抉るキャラとして映えていた。魔女狩りを行うマシュー・ホプキンスの小物感漂う人物像から私利私欲で行われる暴虐、暴挙は読んでいてただただ胸糞。これが氷山の一角というのもまた胸糞悪くなる話
読了日:3月26日 著者:大西巷一
北斎漫画早指南北斎漫画早指南
読了日:3月26日 著者:葛飾北斎
戯姉弟 (ヤングコミックコミックス)戯姉弟 (ヤングコミックコミックス)感想
ダ・ヴィンチで知る。成年指定でもないのにやりっぱなしのしっぱなしでどの話選び取ってもSEXしているという(笑)基本エロエロなんだけど、出会った行き摩り男は果たして会い待ち焦がれた弟なのかそれとも…とその男の正体について終始ミステリアスに描きつつも、愛欲に溺れ、背徳感を覚えながらも快楽の深みに沈んでいく未夏が大層にエロい。そして、ただのエロい話だけで終われせず、ストーリーにも含みを持たせちゃんと男女の恋愛ものとして読み応えもあるエロエロ漫画であった。でも、一般誌なので修正はキツめ。
読了日:3月26日 著者:陸乃家鴨
アノコトイイコトアノコトイイコト感想
今後、エロ漫画も電子化しようかと思っていたが、う〜ん、Kindle版ダメかもしれないね。男性器に対しての消しが紙媒体より強めで萎える。若生出版だけかと思ったら茜新社もそうなのか。
読了日:3月26日 著者:獲る猫
バイナリ畑でつかまえてバイナリ畑でつかまえて感想
竹馬の友という古事成語から生まれたことわざがあるが、今や竹馬に乗る子どもは余り居ないだろう。この言葉の意味は時代と共に受け取り側が受ける意味合い、風味を変えてしまったが、この作品に出て来るIT技術が20年、30年先へと進み、デッドテクノロジー化したそれらを見た未来の人にこの漫画はどのように映るのだろうか。
読了日:3月26日 著者:山田胡瓜
月刊少女野崎くん(7) (ガンガンコミックスONLINE)月刊少女野崎くん(7) (ガンガンコミックスONLINE)感想
あえて言おう。若松と結月の展開が至高であると。
読了日:3月27日 著者:椿いづみ
少女フィリア (TENMA COMICS LO)少女フィリア (TENMA COMICS LO)感想
少女の夏日本の夏。健康的に焼けた小麦色の肌に真っ白と映える日焼け跡のコントラストが麗しい。そして、水泳着、浴衣が良く合う。アダム徳永のアダムタッチや加藤鷹の口淫時に耳を塞ぐという性テクニックが漫画の表現としてふんだんに活用されているが、目障りというより微笑ましい。
読了日:3月27日 著者:佐々原憂樹
ふしだら日和 (WANIMAGAZINE COMICS SPECIAL)ふしだら日和 (WANIMAGAZINE COMICS SPECIAL)感想
内容紹介で「美マダムのマンダムが決壊する1冊です。」って言われましてもチャールズブロンソンしか浮かばねぇ。此方の感想としては熟女ものが多くかつ風呂場で致すシチュエーションが多くて飽きるかと思えばそんな事あらず。流石のかるま龍狼先生、夜這い申請、光る衣服やベット、冷ホール、裸空間などとぶっ飛んだ設定、小物から産まれる独特な空間は凡百あるエロ漫画の中でなかなか見受けられない世界観。そして、エロさも損なわれずにエロいのも妙々たる作家性。でも、人によってはギャグにしか見えないので人は選ぶエロ漫画家だ。
読了日:3月27日 著者:かるま龍狼
犬マユゲでいこう 犬まゆ~げコミックス (Vジャンプコミックス)犬マユゲでいこう 犬まゆ~げコミックス (Vジャンプコミックス)感想
今回はぶ〜けコミックティストの表紙(笑)最近はゲームを余りやらないがテラリアが出て来たのが嬉しい。馴染みのあるゲームが組まれた漫画は何倍にも面白いし、石塚さんのフリーダムが良く伝わる。牧場物語シリーズのジャンル説明で自営業と過労死について深く考えずにはいられない牧場生活ゲームは間違いではない。その為か、ポポロクイスシリーズとコラボしたゲームのプレイ漫画でHP(ハッスルポイント)とMP(マゾポイント)とルビ振りされていて爆笑。あとは、森のタヌキに対する積年の憎しみがおかしな方向に進むゲームスタイルは最高です
読了日:3月29日 著者:石塚2祐子
こころと脳の相談室名作選集 家の中にストーカーがいます “こころの風邪”などありません、それは“脳の病気”です (impress QuickBooks)こころと脳の相談室名作選集 家の中にストーカーがいます “こころの風邪”などありません、それは“脳の病気”です (impress QuickBooks)感想
症状は目に見えるものとして発症するものの目に見えない触れることも出来ない精神。そんな精神を罹患した方との距離を取ることへの難しさを感じさせるが、この本はあくまでも相談者に事実は事実として述べ、決して曖昧にせず論理的に導き出される解いは、端的でいて痛快であり、時に含蓄を含んだ人の不思議さであったりとただの精神病の問答に収まらずエンタメ的な読み物としても読めてしまう面白さもある。興味本位だけで覗くのは…と抵抗のある方に言うと本書にも書いてある通り「興味本位は無関心に勝ります」である。知らない勇気より知る勇気を
読了日:3月30日 著者:林公一
私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い! (9) (ガンガンコミックスONLINE)私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い! (9) (ガンガンコミックスONLINE)感想
八ッ橋のやわらかさは小学生のおっぱいと同じ…まじかよ、そうだ 京都、行こう。って僕の場合はなったの。ぼっちネタは影を潜めたが、違う面白さが出て来た巻であった。あと、LINEが学生生活に出て来るので、現代のぼっち学生はそういった面も大変だろうなぁ…っと。もうぼっちネタで心を抉られることは無くなったが、「…………だがあのブックオブの客はどうだろうか?」「クリスマス一週間前の平日なのに立ち読みしているような連中……クリスマスなんて悲惨の一言だろう……」って見下す独白には、もうやめてよ、私のライフはゼロよ。
読了日:3月31日 著者:谷川ニコ

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